2008年2月13日水曜日

ベルリン国際映画祭 報告02


42年前の参加作品、
「壁の中の秘事」上映

 リアルタイムで報告をお届けするなんて言いながら、これで二日遅れになってしまい、申し訳ありません。取り急ぎ、12日の模様をお伝えします。

 午前中、若松監督は映画祭の本部があるポツダム広場の事務局へ出かけました。「フォーラム部門」に招待された各国の人で熱気があふれる事務局では、若松監督へのインタビューの申し込みなどが相次ぎ、スケジュールが決められてゆきます。
 ポツダム広場は、「ベルリンの壁」があった頃には、建物がない野原でした。東西ドイツの統合後は、ここをかつての繁華街にしようという都市計画が進み、いまではソニーやベンツが手がけた現代的なビル群が立ち並ぶ新都心になっています。そのポツダム広場には、映画祭のIDカードをぶら下げた人達が行き交い、シンボルマークの熊の像が描かれ、映画祭の雰囲気で溢れかえっていました。



 午後は、ベルリン最大の繁華街、かつての西ベルンの中心地・クーダムにある DELPHI劇場で、42年前の出展作品「壁の中の秘め事」が上映されました。上映後は、監督と観客のデスカッション。お客さんたちからは、活発な質問が溢れます。その後、ベルリン在住の友人たちと、かつて「壁の中の秘め事」が上映されたツォー劇場へ出かけました。友人たちの会話では、今回の「実録・連合赤軍」にまつわる人たちの話題が、次々に飛び出します。その祝杯には、懐かしさよりも、その思い出を巡る「いま」がこぼれていました。

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