2013年9月20日金曜日

10月17日、若松孝二一周忌

10月17日、若松孝二一周忌


10月17日は、下高井戸シネマにて
「千年の愉楽」「メイキング」上映とライブとトーク。
そして、ポレポレ東中野にて、
若松孝二デビュー作「甘い罠」上映とライブとトーク。
どちらの劇場も、ライブとトークは同じゲスト。
ライブは、ジム・オルークさん、渚ようこさん、中村瑞希さん。
トークは、井浦新さん、大西信満さん、辻智彦さん。
ポレポレ東中野のチラシが出来上がった。

若松監督デビュー作「甘い罠」
これまで、「俺が唯一、一人でホンも書いて作った作品だよ。
お巡り殺したら、これが学生たちから大受けで…」と
話にはよく聞いていたけれど、観る機会はなかった。
技術スタッフの方がうんとベテランだから
自分でカットを100枚切り抜いて作ったクラップブックを手に
「次はこのカットでお願いします」って頭を下げながらやったと言っていた。
最初の一歩から、気が遠くなるような小さな一歩一歩を重ね続けて
毀誉褒貶はげしくとも何のそので、作品を作って来たのだなあと思う。
監督の背中が遠いなあと思ってたら、気づくと真横でゆっくり歩いていたり
時々、背後で子どものように遊んでいたりしていたなと思う。
それが、若松孝二の歩んで来た道だったんだなと思う。
これから10月に入ると、文芸坐でのオールナイトや
函館での追悼上映や、名古屋、大阪での上映などが続く。
あっという間に一周忌である。
監督の最後の最後の打ち上げ花火を、きれいにあげて見送ろう。

2013年9月13日金曜日

釜山の地に若松孝二のてのひら

釜山映画祭の季節がやってきた。
昨年、釜山映画祭の開会式の現場から
「ものすっごい大きい規模の映画祭だよ、驚いたよ!」と
監督が興奮した声で電話をかけてきた。
映画祭の最中に監督が手形を押すセレモニーもあり
「11.25自決の日」「海燕ホテル・ブルー」「千年の愉楽」特別上映もあり
マスターズクラスの講演会もあった。

あの時の監督の手形を、葬儀に間に合うように釜山映画祭の方が
持って来てくださったので、青山斎場の一角に置かせて頂いたのだった。
そして、来たる10月2日に釜山国際映画祭広場にその手形が設置されるという。
日々は流れていき、最後の新作の公開も一区切りし
若松孝二という存在は、
関わった一人一人の歴史の中に刻まれた存在として
それぞれに歩み始めた感がある。
10月17日は、若松監督の一周忌である。
その前後に、様々な追悼上映が各地で企画されている。
その一つが、監督が昨年行くはずで、交通事故のために
井浦さんのみの参加となってしまった”函館映画祭”主催の上映会。
10月13日に「千年の愉楽」を終日上映し、ゲストによるトークやサイン会を行う。
■日時:10月13日(日) ①10:00 ②13:00 ③16:00 ④19:00
■会場:金森赤レンガ倉庫金森ホール(函館市末広町14-12)
■料金:一般前売 1,000円 (当日1,300円) 前売学生 800円 (当日1,000円)
高校生以下 500円
10月12日から一週間は、下高井戸シネマにて
「千年の愉楽」と、下記日替わり近作の二本立て上映も。
日替わりで、様々なゲストが来てくださる予定。
(ゲストはまだまだ増える予定!)
10月12日「海燕ホテル・ブルー」ゲスト:片山瞳さん、ウダタカキさん、安部智凛さん(予定)
10月13日「キャタピラー」ゲスト:寺島しのぶさん、大西信満さん、辻智彦さん(キャメラマン)
10月14日「実録・連合赤軍」(トークなし)
10月15日「11.25自決の日」ゲスト:篠原勝之さん
10月16日「海燕ホテル・ブルー」ゲスト:片山瞳さん、ウダタカキさん、安部智凛さん(予定)
10月17日「メイキング」ゲスト:井浦新さん、大西信満さん、辻智彦さん 
     「ライブ」ジム・オルークさん、渚ようこさん、中村瑞希さん
10月18日「連合赤軍」と「11.25自決の日」の二本立て ※「千年の愉楽」は17日までです。(トークなし)
命日の17日には「メイキング」上映と
3人のアーティストのライブと若松組2人のトークと盛りだくさん。
さらにその日は、ポレポレ東中野にてレイトイベントとして、
21時10分〜若松監督デビュー作「甘い罠」上映と
下高井戸シネマに引き続いての
ジムさん、渚さん、中村さんミニライブ、井浦さん大西さんミニトークも企画。
続く18日は名古屋シネマスコーレにて、19日は大阪第七藝術劇場にて、
それぞれ「千年の愉楽」「連合赤軍」「キャタピラー」
「11.25自決の日」「海燕」などを上映し、
井浦さんと大西さんがトークにかけつけてくださる。
この1年を言葉にするのは、なかなか難しい事であるが
それぞれが監督を偲びつつ、それぞれの現場で走って来た1年を経て
若松孝二デビュー作を見ながら、スクリーンでなにものかに出会えるような
そんなイベントにできたらと願っている。
各イベントについて、
改めて詳細を告知していく予定です。