2006年3月18日土曜日

監督、怒る!

監督は怒っています。
今週、大学構内の立て看板の撤去に反対した学生たち29人が
法政大学の110番通報で逮捕されるという事件が起きました。
16日、イラク駐留米軍が戦争終結以来
最大規模の空爆を開始しました。
やはり16日、公務員削減に関する改革で
小泉首相の諮問機関が「凶悪犯罪の増加」などを背景に
刑務所や拘置所の職員に限っては、増員はやむを得ない
という認識で一致しました。
「今の時代に、こんな事が次々に起きているのに
 どうして、あの時代、立ち上がった連中は怒らないんだ?
 オレは怒ってるよ。
 今の、こんな時代の状況をとらえるためにも
 もう1度、あの時代の若者たちの闘いが何だったのか
 そして、その先の連赤とは何だったのかを
 オレは撮るよ」
監督は言います。
「何がどうなっても、どうしても撮る。
 自分のためじゃない。
 これを撮らないと死ねない、という思いなんだよ。
 もしかしたら、命を落としていった若者たちが
 自分たちの思いを伝えて欲しいと言っているのかな
 と思うこともあるけど、
 とにかく、あの事実は、どうしても残しておかなくちゃいけないと
 思っているんだよ」
あの頃、若者は何に怒っていたのか。
その怒りはどこへいってしまったのか。
監督の問いかけは、届くでしょうか。(A)

2006年3月7日火曜日

サンドニ映画祭より帰国

3月3日、フランスのサンドニ映画祭に招待されていた監督が
すべてのスケジュールを終えて、帰国しました。
映画祭での質疑応答で、監督はこう言ったそうです。
「自分が唯一、映画の撮り方で影響を受けたと言えるのは
ゴダールさんです。
それは、映画には文法がないんだ、ということ、
そして、本当に撮りたいという志さえあれば
映画は撮れるということを、そして、
お金がなくても映画は作れるんだ、ということを
彼の映画で知ったんです。
これは、あくまで、内容についてではなく
撮り方の話しですが」
監督のフランスでの様子は、
また改めて、詳しくご報告します。(A)