2006年2月20日月曜日

ロケハン行ってきました

先週末、「実録・連合赤軍」のロケハンに行ってきました。
雪深い山、風にあおられて舞い上がる雪煙、
山間を流れる急流、薄日がさしたかと思うと吹雪き出す山の空。
「17歳の風景」に続いて撮影を行う
カメラマンの辻智彦さんが、
新しいカメラを持参、試し撮りをしました。
監督が思い描く1つ1つのシーンが、
具体的なイメージとなっていくロケハン。
真っ白な大地を眺めていると
吹き上がる雪の渦の向こうの裸の木々の間から、
赤軍の若者たちの姿が見えてくるような気がしました。
脚本、撮影、この映画づくりに携わる一人ひとりが
監督の描くイメージを、風の音、木々の影、雪の深さ、
具体的な手触りとともに感じた瞬間でした。


今週後半、監督はサンドニ映画祭に招待されて、
フランスへ発ちます。
監督がフランスにいる間も、
日本では制作準備を着々と進めていきます。
チラシ配布など、引き続き、ご協力くださる方を求めています。
どうぞ、よろしくお願い申し上げます。(A)

2006年2月2日木曜日

北海道、九州、そして世界へ

先月の関東地方大雪の日、若松監督は札幌へ。
札幌札幌シアターキノにて
若い人たちのショートフィルムと「17歳の風景」が上映されました。
「若い人を育てていこうってことで、
経済産業省の北海道経済産業局が
シアターキノと共同で主催したらしいよ。
若い人たちのショートフィルムね、とっても上手なんだよ。
うますぎるっていうくらい。だけどね、志がないんだ。
どうして、こんなカット割りなのかっていうのが見えない。
見た目はかっこいいんだけど・・・」
そして1月28日(土)、今度は監督は大分へ。
「17歳の風景」を上映した「シネマ5」で舞台挨拶。
「湯布院映画祭の関係者やマスコミも来ていてね、
「連赤」のことを話したら、みんな興味を示していたよ。
連赤なんて知らない、という若い人たちに、
どういうものだったかを説明したりしてた」
翌日は福岡へ。
ここでは3月11日から「シネテリエ天神」で「17歳の風景」がかかります。
それに先だって、ラジオや新聞、雑誌などの取材を数本受けました。
さらに、今年は世界のあちこちで、「17歳の風景」を始めとした監督の作品が
上映されます。
2月にはフランスのサンドニ映画祭で「犯された白衣」や「性賊」などの8本が、
4月には香港国際映画祭とドイツのフランクフルトの日本コネクションで「17歳の風景」が、
そして4月末から5月にかけてサンフランシスコ国際映画祭で「17歳の風景」が
さらに5月にはソウルのアートシネマで60年代の作品を中心に12本、
同月にスロベニアで「17歳の風景」が上映される予定です。
いろいろな歴史を背負い、さまざまなテーマを抱えたそれぞれの地域で
監督の作品との、どのような出会いが生まれるのでしょう。(A)