2006年9月4日月曜日

若松監督の作品上映とトークイベント

昨日、大菩薩峠にロケハンに行ってきました。
連合赤軍が結成される前、軍事訓練を行っていた赤軍派53名が
一斉に逮捕された場所です。
当時の生々しい記憶は、その現場となった山荘で
語り継がれ、受け継がれていました。

さて、若松監督の作品の上映とトークイベントのお知らせです。
ボラステ・シネサロンvol.15
異才若松孝二 
「そのボランタリズムの軌跡」上映とお話
9月29日(金)武蔵野公会堂(JR・井の頭線「吉祥寺駅」南口下車徒歩3分)
14:00開場 14:30上映開始 終了21:30
国辱映画と騒がれた「壁の中の秘事(’65)」で国内外に強烈なオーラを放ちデビューした若松孝二監督。60年代後半から70年代にかけて学生や若い世代を中心に圧倒的な支持を得る。これまで撮り続けてきた作品は100本以上。「監督に時効はない」と語る若松孝二が作品に託すものとは何か。今回のイベントは「実録 連合赤軍」クランクイン直前の特別企画。乞うご期待!
上映スケジュール 開場14:00
14:30 「天使の恍惚」   
16:20 「われに撃つ用意あり」
18:30 若松孝二監督のトーク     
20:00 「17歳の風景 少年は何を見たのか」
21:30 終了
入場料:(1日共通/入替えなし)一般1500円 18歳以下1000円(当日各200円増)
*上映作品は変更する場合があります。ご了承ください。
主催・問合せ:ボランティアステーション
Tel&Fax 0422-28-7728(電話受付13:00〜18:00)
Mail vs@vstation.gr.jp
URL http://www.vstation.gr.jp/

2006年9月1日金曜日

今なぜ「連合赤軍」を撮るのですか

先月27日の北海道新聞、総合欄の「時代の肖像」に
若松監督のインタビューが掲載されています。
タイトルが「今なぜ「連合赤軍」を撮るのですか」
インタビューの中で、監督は言っています。
「あさま山荘の銃撃戦には、見ている側にもどこか拍手喝采があった。
なにしろ、国家に銃を向けたんだから。
でも、粛正がね。偉そうなこと言っても、事実は仲間殺しじゃないかと。
あれで変革への夢は汚れ、学生運動が一気に衰退していった」
「連合赤軍が正しいとは言えないですよ。
でも、なぜあの若者たちは闘ったんだろう。
ただの凶悪犯じゃあないんだ。
60年安保からの歴史も背景もきちんと描いた上で、
僕なりの表現で事実を撮りたい。
革命を夢見ながら、粛正で死んでいった人の哀しさもね」

あとがきで、記者の方は書いています。
「(監督の初期代表作に描かれた)テロ、内ゲバ、性。
激しく観念的な諸作は時代を先取りした。
今では、それも懐かしい風景に見える。
そういう時代に連合赤軍をどう突きつけるのか、見たい」