2012年9月26日水曜日

ベネチアの風

少しタイミングを逸してしまったが
ベネチア国際映画祭での写真が届いたので、
向こうでの風が感じられるような写真を数点アップ。





しみじみ、若松監督は、人間に恵まれている、と思う。
時に毒舌で、強引さも際だつ一方で、屈託ない素直な性格が、
こうして多くの人を惹き付ける。
ベネチアに同行してくださった皆さま、ありがとうございました。
いよいよ、来年春の公開に向けて
様々なイベントの企画の準備が本格的にスタートする。

2012年9月11日火曜日

さよならベネチア

受賞こそ何もなかったが
ベネチア国際映画祭で、高良、高岡らと一緒に
ワールドプレミアの瞬間を過ごし、
上映後には暖かな拍手に迎えられた若松監督。
カンヌの時より健康状態もよく
ベネチアでの日々を、ゆったりと満喫した。
作品を「作りたい」と思い、作り、仕上げ、
そして観客の前に差し出すこと。
ひたすらに、その事を繰り返してきた。
そして、これからも、という思いを胸に(多分)
映画祭最後の夜、ベネチアでの夕暮れを見つめる若松監督。


そして昨日、無事ベネチアより帰国した若松監督。
気合い十分で、次なる作品に向けた構想を練り始めている。
そしていよいよ、年明け早々から、「千年の愉楽」公開に向けた
各地でのイベントがスタートする。

ベルリン、カンヌに引き続き、通訳とコーディネートをしてくださった
高橋晶子さんのご協力のもと、ささやかではありますが、
ベネチアレポートをお届けすることができました。
現地でお世話になりました皆さま、ありがとうございました。

2012年9月7日金曜日

ベネチアでの日々

ベネチア国際映画祭が開かれているリド島からは
空港へ行くのもどこへ行くのも全て船で移動。
早朝の便で日本へ帰国するキャストを空港まで送ると
ちょうど空港から帰る頃には、船上から美しい朝日が見えのだという。


 (毎日、若松組一行を、全面的にフォローして下さる
現地通訳兼コーディネータの高橋晶子氏撮影)
さて、この「千年の愉楽」、以前のブログでもご紹介した通り
黒田征太郎氏が、ライブで200枚のポスターをペインティングしてくださった。
今回の映画祭に、そのポスターを2枚持参した若松監督。
会場内に貼って、記念撮影。
中上健次と黒田征太郎と若松孝二がベネチアにて邂逅。

2012年9月5日水曜日

若松孝二、ベネチアのレッドカーペットを踏む


権威主義になるわけではないが、
「バカ松」「バカ松」と、インテリ映画人からアホにされ
「今にみていろ」とコツコツ制作アシスタントから助監督
そして監督となって独立プロを立ち上げ、
異色の映画監督として孤軍奮闘してきた若松孝二が
密かに抱いていた夢だった。
「国辱映画」と罵られても
「どぶ川に咲く一輪の花だってあるんだ」と
自分の表現したいものにこだわり続けた。
大きな資本の後ろ盾もない。
配給宣伝会社の力も借りない。
全て、自主製作自主配給でやってきて
ここまでたどり着いたのだ。
現地時間の9月4日午前11時。
最新作「千年の愉楽」の公式上映が始まった。
上映に先立ち、レッドカーペットを歩く
若松孝二とキャストの高岡蒼佑、高良健吾、原田麻由ら。



 

 


 


会場内でも、上映前にそれぞれの名前が紹介され
立ち上がって挨拶をする。

上映終了後、場内は暖かな拍手で包まれたという。
特に、監督にサインを求める人たちの勢いは
ベルリンやカンヌ以上だったと、全での映画祭でコーディネーターを務めた
高橋晶子氏は言う。

圧倒的な存在感を持つ中本の男たちを演じた
高岡蒼佑、高良健吾も、マスコミの取材を受け、
自分たちの作品への思いを語った。

リド島の夕暮れの空をバックに
現地メディアの取材を受け続ける若松監督。

公式上映の慌ただしい一日は、こうして終了しました。
応援してくださった皆さま、感謝申し上げます。