1月21日
登場人物は、とうとう最後の5人になった。坂口弘(ARATA)板東国男(大西信満)吉野雅邦(菟田高城)加藤倫教(小木戸利光)元久(タモト清嵐)の兄弟だ。この5人が、「あさま山荘」で銃撃戦を展開する。実在の彼らだけではなく、撮影現場にいる出演者たちも、その5人が最後になる。
この作品の出演者たち、とくにこの山奥のロケ地へやって来た人たちには、ある種の連帯感が生まれたそうだ。もし、そうなら、実在の5人は、その連帯感を「粛清」で断ちきったのだろうか? いまここに残っている出演者たちを観ていると、きっと彼らも、自らが粛清した仲間たちに最後まで連帯感を持っていたのではないか、と思う。 今日は、撮影スッタッフがエキストラで何人か出演した。彼らは、機動隊員に扮して走ったあと、ほとんど死にそうになって雪の上に倒れた。そのヘナチョコ機動隊員に追われた5人の出演者にも、肉体的にかなりきついシーンだったに違いない
撮影現場の行く先には、完成した作品がある。同志を粛清した連合赤軍の行方は銃撃戦だった。果たして、この映画の出演者たちの行く先は、どこにあるのだろう? 東京に戻ってからも、演じた役からなかなか抜けきれない、という、言葉も耳に残る。
もし、この作品が、関わった人たちの生き方に何らかの影響を与えるのであれば、それもこの作品が持つ意味の一つである。
明日、カメラは空を飛ぶ。
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