4月13日(土)「千年の愉楽」10:00の回上映終了後、舞台挨拶に佐野史郎さんと高岡蒼佑さんが来て下さいました。
電車に遅れがあり、佐野さんは上映が終わる少し前にギリギリ到着。
落ち着く時間もないまま控室から場内へ入っていただき、登壇後も佐野さんのマイク第一声は息切れでした。
そんな佐野さんが作ってくださった雰囲気に場内では笑いも起き、すぐにお客様も和んでいました。
実は舞台挨拶で場内に入る直前に、扉の傍でカメラを手に待っていたお客様を見かけ、まだ息切れされていた佐野さんは立ち止まって「写真ですか、いいですよ」と快く応じてくだったりしていました。
高岡さんは監督作品が初めてで、監督からこういう事を学んだというのはすぐには言えないかもしれないが、あの時経験したことを噛みしめながら役者を続けていくとおっしゃってくださいました。
またお客様からの質問にあったご自身の名前の漢字が変わった理由などにも触れてくださりなかなか聞けない内容だったので質問されたお客様も喜ばれたと思います。
佐野さんからは「そろそろ監督の等身大の姿の話もしていかないと供養にならないんじゃないかと思って…」と以前あったテレビ撮影時のお話し等をしてくださいました。
佐野さんはテレビドラマがヒットして、ドラマ撮影時には控室も用意される程の待遇に、若松監督もその時テレビ撮影をされていた事があり、たまたま隣のスタジオだったことがあったそうです。
若松監督は佐野さんに「いいなー佐野は控室があって…」と少しひがんでいる姿だった事や、佐野さんの演技に「佐野さんはテレビっぽい演技ですね」と、そのよそよそしい言い方にも場内は笑いに包まれました。
そして若松監督と佐野さんが(結果的には最後の)お酒を飲んだ時の話で、滅多にない昔を振り返る話をしたそうです。その時に高岡さんの事をとにかく褒めていたよと、佐野さんから高岡さんに伝えていたのが印象的でした。
最後はパンフレットにサインもしてくださり、ご購入されるたくさんの方の列ができました。佐野さんは事前に書く時間がなかったので終わった後にたくさん書いていただき、高岡さんも売り切れたので追加で書いてくださいました。
短い時間でしたがお二人の舞台挨拶にお客様も大変喜んでくださいました。
広島サロンシネマにて絶賛公開中です。
2013年4月17日水曜日
「千年の愉楽」シネマ尾道舞台挨拶レポート
●シネマ尾道舞台挨拶レポート
4月13日(土)。
広島市を後にし、午後より尾道市のシネマ尾道にて佐野史郎さんと高岡蒼佑さん
による舞台挨拶が行われました。
満席を越える120名近くのお客様にご来場いただき、普段なかなか見れない光景
に、支配人・河本、スタッフ一同テンションがあがります。
盛大な拍手でゲストのお二人を迎え、いよいよ舞台挨拶開始。
登壇してすぐに、「今回初尾道ですが、わずか45分しかいれないのが本当に残念
です」と、佐野史郎さん。
「映画の話もしますが、尾道について語っていいですか?」と、マイクを握り映
画の聖地・尾道への思いを語り始めました。
「「東京物語」をはじめとする小津安二郎作品が、私自身の役者人生の軸になっ
ています。「東京物語」の舞台でもあるここ尾道は、役者や映画人 にとって憧
れの地で、いつか必ず行ってみたいと思っていました。今回映画の仕事で来るこ
とができ、すごく嬉しいです。」と、原田芳雄さんへの 思いやご自身の役者論
に至るまで、幅広く語っていただきました。
続いて高岡蒼佑さん。
若松孝二監督への思いや、三好という役柄について熱く語っていただきました。
「今日、テレビの取材が来ているようですが、ワイドショーネタは話しませんの
で(笑)」と笑顔で話す高岡さんのキラキラした瞳に、最前列の若 い女性達の
みならず、常連の年配の女性もうっとりとし…。
後半は、質疑応答。
僅か30分足らずの舞台挨拶は、あっとゆう間に終了。
「また必ず尾道に来ます!」と、佐野史郎さん。
客席から「ぜひ!」と歓声が上がり、尾道のお客様も大満足のアットホームな舞
台挨拶になりました。
佐野史郎さんは、「う~ん。尾道いいなぁ~。」とつぶやきながら尾道駅や劇場
を、カメラでパチパチと。
佐野史郎さん、高岡蒼佑さん。
映画の聖地・尾道へ、ぜひまたゆっくりとお越しください!
「千年の愉楽」は、シネマ尾道にて5月3日まで上映しています。
4月13日(土)。
広島市を後にし、午後より尾道市のシネマ尾道にて佐野史郎さんと高岡蒼佑さん
による舞台挨拶が行われました。
満席を越える120名近くのお客様にご来場いただき、普段なかなか見れない光景
に、支配人・河本、スタッフ一同テンションがあがります。
盛大な拍手でゲストのお二人を迎え、いよいよ舞台挨拶開始。
登壇してすぐに、「今回初尾道ですが、わずか45分しかいれないのが本当に残念
です」と、佐野史郎さん。
「映画の話もしますが、尾道について語っていいですか?」と、マイクを握り映
画の聖地・尾道への思いを語り始めました。
「「東京物語」をはじめとする小津安二郎作品が、私自身の役者人生の軸になっ
ています。「東京物語」の舞台でもあるここ尾道は、役者や映画人 にとって憧
れの地で、いつか必ず行ってみたいと思っていました。今回映画の仕事で来るこ
とができ、すごく嬉しいです。」と、原田芳雄さんへの 思いやご自身の役者論
に至るまで、幅広く語っていただきました。
続いて高岡蒼佑さん。
若松孝二監督への思いや、三好という役柄について熱く語っていただきました。
「今日、テレビの取材が来ているようですが、ワイドショーネタは話しませんの
で(笑)」と笑顔で話す高岡さんのキラキラした瞳に、最前列の若 い女性達の
みならず、常連の年配の女性もうっとりとし…。
後半は、質疑応答。
僅か30分足らずの舞台挨拶は、あっとゆう間に終了。
「また必ず尾道に来ます!」と、佐野史郎さん。
客席から「ぜひ!」と歓声が上がり、尾道のお客様も大満足のアットホームな舞
台挨拶になりました。
佐野史郎さんは、「う~ん。尾道いいなぁ~。」とつぶやきながら尾道駅や劇場
を、カメラでパチパチと。
佐野史郎さん、高岡蒼佑さん。
映画の聖地・尾道へ、ぜひまたゆっくりとお越しください!
「千年の愉楽」は、シネマ尾道にて5月3日まで上映しています。
2013年4月8日月曜日
映像化できない世界の映画化/テアトル新宿最終イベント終了
前日の悪天候から一転、カラリと晴れ渡った日曜日。
テアトル新宿にて『千年の愉楽』のトークイベントが行われた。
「この作品上映する時は、路地の事とかいろいろ
話していかないとならないな」と話してた若松監督。
それならば!と、企画した、テアトル新宿のファイナルイベントは
「路地の背景に広がるもの」として、
脚本の井出真理氏と評論家の菅孝行氏をお呼びして
わずか30分という時間の中で、
<路地>とは何ぞや。若松孝二は何を描きたかったのか。
シナリオが出来上がるまでに、どのように手探りしたのか…
みっちりと語って頂いた。
井出氏は、若松孝二に「半蔵と三好の物語を軸に
全て、オリュウに還っていくように描いて欲しい」と依頼された事を語り
「〝差別〟は、してる側はその事実をないものとして生きていけるけど
されている側は、〝ないもの〟として扱われたまま生きていかねばならない。
それに対していかに抵抗していくか、という物語だと考えた。
そして、オリュウの抵抗の方法は、力ではなく
ずっとそこに〝存在し続ける事〟であると考えたんです」と話した。
菅氏は、「中上健次と関わりのあった編集者に
『千年の愉楽』が映画化されるらしい、と話したら
「映像化不可能だろう」という反応だった。
確かに、あの文学をそのまま縦に映像化したら
単なる笑い話にもならない作品になっただろう。
その事を若松さんも井出さんも十分承知で
だからこそ、原作の骨格は残しつつも、
全く異なる、極めて論理だった物語に生まれ変わった。
これの好き嫌いは分かれるだろうけれども」と話した。
さらに、菅氏は、〝高貴で汚れた血〟という言葉が表すもの、
命の入り口と出口を司る存在は最も高貴であるか
最も穢れたものとして扱われるかしかなかった事。
極めて近いその存在が、光と影につくりかえられた事などを
明快に語った。
井出氏は、<路地>の人たちの日常をいかに描くかに腐心し
臓物で油かすを作って行商するミツの存在を作りだした事や
漁業にも加われない状況を三好の一言に込めた事などを語った。
そして、極めて神話的な小説である原作を映像化する象徴として
シナハンで見出した花の窟を語った。
30分はあっという間。
でも、きっと、監督が語りたくて語りたくてしょうがなかった事を
二人が作品を語る事を通して話してくれた30分に
監督はニンマリとしたはず、と思えたテアトル新宿の最終イベントは
無事、そして静かに終了した。
足をお運びくださったお客さま、ありがとうございました。
いよいよテアトル新宿での上映は今週金曜まで。
熱狂的でもなく、淡々と続いている『千年の愉楽』全国公開である。
でも、淡々の内側に沸々と沸き上がっているのである。
テアトル新宿にて『千年の愉楽』のトークイベントが行われた。
「この作品上映する時は、路地の事とかいろいろ
話していかないとならないな」と話してた若松監督。
それならば!と、企画した、テアトル新宿のファイナルイベントは
「路地の背景に広がるもの」として、
脚本の井出真理氏と評論家の菅孝行氏をお呼びして
わずか30分という時間の中で、
<路地>とは何ぞや。若松孝二は何を描きたかったのか。
シナリオが出来上がるまでに、どのように手探りしたのか…
みっちりと語って頂いた。
井出氏は、若松孝二に「半蔵と三好の物語を軸に
全て、オリュウに還っていくように描いて欲しい」と依頼された事を語り
「〝差別〟は、してる側はその事実をないものとして生きていけるけど
されている側は、〝ないもの〟として扱われたまま生きていかねばならない。
それに対していかに抵抗していくか、という物語だと考えた。
そして、オリュウの抵抗の方法は、力ではなく
ずっとそこに〝存在し続ける事〟であると考えたんです」と話した。
菅氏は、「中上健次と関わりのあった編集者に
『千年の愉楽』が映画化されるらしい、と話したら
「映像化不可能だろう」という反応だった。
確かに、あの文学をそのまま縦に映像化したら
単なる笑い話にもならない作品になっただろう。
その事を若松さんも井出さんも十分承知で
だからこそ、原作の骨格は残しつつも、
全く異なる、極めて論理だった物語に生まれ変わった。
これの好き嫌いは分かれるだろうけれども」と話した。
さらに、菅氏は、〝高貴で汚れた血〟という言葉が表すもの、
命の入り口と出口を司る存在は最も高貴であるか
最も穢れたものとして扱われるかしかなかった事。
極めて近いその存在が、光と影につくりかえられた事などを
明快に語った。
井出氏は、<路地>の人たちの日常をいかに描くかに腐心し
臓物で油かすを作って行商するミツの存在を作りだした事や
漁業にも加われない状況を三好の一言に込めた事などを語った。
そして、極めて神話的な小説である原作を映像化する象徴として
シナハンで見出した花の窟を語った。
30分はあっという間。
でも、きっと、監督が語りたくて語りたくてしょうがなかった事を
二人が作品を語る事を通して話してくれた30分に
監督はニンマリとしたはず、と思えたテアトル新宿の最終イベントは
無事、そして静かに終了した。
足をお運びくださったお客さま、ありがとうございました。
いよいよテアトル新宿での上映は今週金曜まで。
熱狂的でもなく、淡々と続いている『千年の愉楽』全国公開である。
でも、淡々の内側に沸々と沸き上がっているのである。
2013年3月30日土曜日
若松孝二を支えた役者たち7名集結!
本日、テアトル新宿で
近年の若松組の現場に参加した個性派俳優が
7名勢揃いした。
半蔵の母親、トミ役の増田恵美、
年若い半蔵を預かった久市の女房カネ役の並木愛枝、
三好の運命を狂わせていく人妻芳子役の月船さらら、
路地一番のウワサ好きなミツ役の原田麻由、
半蔵の男ぶりにのめり込む後家の初枝役の安部智凛、
三好がアニと慕う盗人の直一郎役の岩間天嗣、
半蔵の山仕事仲間、ジンノスケ役で助監督兼の瀧口亮二。

並木は『ある朝スウプは』という出演作を観た若松孝二からの
熱烈なコールを受けて『実録・連合赤軍』で永田洋子を演じた実力派。
その同じ現場を共にした安部智凛が、レンセキ初日に
履いていた靴の事で監督から「お前は今日でクビだ!」と大激怒され、
助監督の機転で現場がなんとか回っていった事を語り、
「監督って、助監督が自分の靴を脱いで渡した様子を見ていて
本当はクビにするつもりなんかなかったかもしれないけれど
怒りで現場をつくり、またその怒りに対してスタッフも含めて
現場の人間がどう動いていくかをしっかり見てたと思う」と並木。
若松孝二の激怒エピソード、『11.25自決の日』にも出演し
三島と森田を介錯する古賀を演じた岩間天嗣が
三島の現場で、衣裳部の指示通りに学ランを着ていったところ
「お前、それは違うだろう!衣裳部が着ろと言われたら
お前はそれを着るのか!それでいいのか!」と怒鳴られた事を語り
「衣裳部が決めたものを着た!」と怒られたのは俳優人生初だったと話し
会場の笑いを誘った。
「それでも、監督って、どうしても次も出たいんです!と言えば
きっと出してくれるだろうって思える、そういう人でしたよね。
相手との関係性をとても大切にしていて」と原田麻由が語ったのは
父、原田芳雄氏と監督との対談を書籍にしたいと編集者が
監督に電話した時のエピソード。
「電話に直に出た監督は、すぐに、ああ、いいよいいよと即答して
後ほど、企画書をお送りします、と編集者が言うと、
『そうやって、自分が正しい仕事をしてます、というやり方はやめろ。
俺が、芳雄さんとの関係でいいって言ってるんだから、いいんだよ』と
いきなり怒り出したんです」という。
四角四面に、自分たちの企画書というパターンではなくて
「俺と芳雄さん」といった関係性での物事のありようを
感覚的に大切にしてきた若松監督らしいエピソードだが
編集者もビックリしただろう。
映画は若松組が初めてだった増田は、若松組の常識が
他の現場では通用しない事を知って驚いた事を語り、
どうしても『千年の愉楽』に出たいと、何度も直談判の末、
助監督見習い兼、という事で、キャスティングに加わった事を
瀧口が語った。
とにかく、俳優にもスタッフにも、あるいは第三者にも
自分の頭で考えろと言い続けた若松監督の原動力は『怒り』と『直感』。
「とにかく早撮りで、ナイターシーンを待ちきれず
『夜、まだか!』とスタッフに対して怒ってました(笑)。
結局、夜になるのを待ちきれずに撮り始めて」と月船さらら。
「綺麗な目をした半蔵に、こんな事を言わせたくない」と
そのシーンの撮影数分前に、大幅にシナリオがカットされたエピソードも。
30分のトークはあっという間。
ほとんどのエピソードには、常に笑いがあった。
監督の理不尽さも強引さも情の深さもせっかちさも
全て、思い出すとみんなを笑顔にしてしまうのだ。
トークを終えてロビーに出ると、
次の上映を待っているお客さまの中に
レンセキで録音をしてくださった大御所、久保田幸雄さんの姿があった。
懐かしい思いがこみ上げ、嬉しく挨拶をさせて頂く。
次のテアトル新宿イベントは7日(日)11時の回上映後。
菅孝行氏と脚本の井出真理氏による骨太なトーク。
「<路地>の向こうに広がるもの」。
4月5日6日は、東北フォーラム6劇場を佐野史郎が回る。
4月5日
フォーラム八戸/フォーラム盛岡/フォーラム仙台
4月6日
フォーラム東根/フォーラム山形/フォーラム那須塩原
まだまだ続く、『千年の愉楽』キャラバン!
近年の若松組の現場に参加した個性派俳優が
7名勢揃いした。
半蔵の母親、トミ役の増田恵美、
年若い半蔵を預かった久市の女房カネ役の並木愛枝、
三好の運命を狂わせていく人妻芳子役の月船さらら、
路地一番のウワサ好きなミツ役の原田麻由、
半蔵の男ぶりにのめり込む後家の初枝役の安部智凛、
三好がアニと慕う盗人の直一郎役の岩間天嗣、
半蔵の山仕事仲間、ジンノスケ役で助監督兼の瀧口亮二。
並木は『ある朝スウプは』という出演作を観た若松孝二からの
熱烈なコールを受けて『実録・連合赤軍』で永田洋子を演じた実力派。
その同じ現場を共にした安部智凛が、レンセキ初日に
履いていた靴の事で監督から「お前は今日でクビだ!」と大激怒され、
助監督の機転で現場がなんとか回っていった事を語り、
「監督って、助監督が自分の靴を脱いで渡した様子を見ていて
本当はクビにするつもりなんかなかったかもしれないけれど
怒りで現場をつくり、またその怒りに対してスタッフも含めて
現場の人間がどう動いていくかをしっかり見てたと思う」と並木。
若松孝二の激怒エピソード、『11.25自決の日』にも出演し
三島と森田を介錯する古賀を演じた岩間天嗣が
三島の現場で、衣裳部の指示通りに学ランを着ていったところ
「お前、それは違うだろう!衣裳部が着ろと言われたら
お前はそれを着るのか!それでいいのか!」と怒鳴られた事を語り
「衣裳部が決めたものを着た!」と怒られたのは俳優人生初だったと話し
会場の笑いを誘った。
「それでも、監督って、どうしても次も出たいんです!と言えば
きっと出してくれるだろうって思える、そういう人でしたよね。
相手との関係性をとても大切にしていて」と原田麻由が語ったのは
父、原田芳雄氏と監督との対談を書籍にしたいと編集者が
監督に電話した時のエピソード。
「電話に直に出た監督は、すぐに、ああ、いいよいいよと即答して
後ほど、企画書をお送りします、と編集者が言うと、
『そうやって、自分が正しい仕事をしてます、というやり方はやめろ。
俺が、芳雄さんとの関係でいいって言ってるんだから、いいんだよ』と
いきなり怒り出したんです」という。
四角四面に、自分たちの企画書というパターンではなくて
「俺と芳雄さん」といった関係性での物事のありようを
感覚的に大切にしてきた若松監督らしいエピソードだが
編集者もビックリしただろう。
映画は若松組が初めてだった増田は、若松組の常識が
他の現場では通用しない事を知って驚いた事を語り、
どうしても『千年の愉楽』に出たいと、何度も直談判の末、
助監督見習い兼、という事で、キャスティングに加わった事を
瀧口が語った。
とにかく、俳優にもスタッフにも、あるいは第三者にも
自分の頭で考えろと言い続けた若松監督の原動力は『怒り』と『直感』。
「とにかく早撮りで、ナイターシーンを待ちきれず
『夜、まだか!』とスタッフに対して怒ってました(笑)。
結局、夜になるのを待ちきれずに撮り始めて」と月船さらら。
「綺麗な目をした半蔵に、こんな事を言わせたくない」と
そのシーンの撮影数分前に、大幅にシナリオがカットされたエピソードも。
30分のトークはあっという間。
ほとんどのエピソードには、常に笑いがあった。
監督の理不尽さも強引さも情の深さもせっかちさも
全て、思い出すとみんなを笑顔にしてしまうのだ。
トークを終えてロビーに出ると、
次の上映を待っているお客さまの中に
レンセキで録音をしてくださった大御所、久保田幸雄さんの姿があった。
懐かしい思いがこみ上げ、嬉しく挨拶をさせて頂く。
次のテアトル新宿イベントは7日(日)11時の回上映後。
菅孝行氏と脚本の井出真理氏による骨太なトーク。
「<路地>の向こうに広がるもの」。
4月5日6日は、東北フォーラム6劇場を佐野史郎が回る。
4月5日
フォーラム八戸/フォーラム盛岡/フォーラム仙台
4月6日
フォーラム東根/フォーラム山形/フォーラム那須塩原
まだまだ続く、『千年の愉楽』キャラバン!
2013年3月26日火曜日
3月25日(日)「千年の愉楽」染谷将太さん舞台挨拶レポート 名古屋シネマスコーレ
昨日3月25日(日)若松孝二最後の映画を若松孝二がつくった
映画館シネマスコーレで鑑賞しようと、「千年の愉楽」舞台挨拶に
たくさんのお客様が来場されました。
告知が2日前に発表され急遽決まった、この舞台挨拶。
それでも朝からシネマスコーレ前に列ができはじめ、
1回目、2回目ともにほぼ満席となり大盛況でした。
舞台挨拶をしていただいたのは染谷将太さんです。

映画館で映画を鑑賞するのが楽しみという染谷さん。
ご自身が出演されている作品は何度も観てしまうほどだそうです。
今回、シネマスコーレには初めて来られたとのことでした。
舞台挨拶では「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」でオーディション
を受けて、監督から年が若いとのことで落選してしまった悔しいエピソードや、
今回の「千年の愉楽」に出演が決まる経緯など若松作品に出演できた
嬉しさを語っていただきました。
若松監督はとにかく早撮りで、夜行バスで朝5時に現場に到着して、
その日の午前中には撮り終わってしまう、驚異のエピソードも飛びでました。
出演されてるシーンではリハーサルもほとんどなく、
1テイクのシーンもあったそうです。
今後、出演してみたい監督はいますか?のMCの問いには、監督と呼ばれている方の
作品にはどんどん出演していきたい。と熱意が伝わる頼もしい発言も飛びだし、
次の世代を担う俳優の発言に、場内は盛り上がっていました。
そして2回目の上映終了後、2度目の舞台挨拶が行われたのですが、
染谷さんは客席から登場!なんと「千年の愉楽」の上映を観ていらしたのです。
こんなところにも、映画を愛されている彼らしさがでていました。
「千年の愉楽」はシネマスコーレにて4月12日(金)まで上映いたします。
3月23日(土)~29日(金)
①10:30~ ②12:40~ ③18:10~ 1日3回上映。
3月30日(土)~4月12日(金)
①10:00~ ②16:10~ 1日2回上映
物販はパンフレット 1000円 サウンドトラック 2100円
にて好評発売中です。
映画館シネマスコーレで鑑賞しようと、「千年の愉楽」舞台挨拶に
たくさんのお客様が来場されました。
告知が2日前に発表され急遽決まった、この舞台挨拶。
それでも朝からシネマスコーレ前に列ができはじめ、
1回目、2回目ともにほぼ満席となり大盛況でした。
舞台挨拶をしていただいたのは染谷将太さんです。
映画館で映画を鑑賞するのが楽しみという染谷さん。
ご自身が出演されている作品は何度も観てしまうほどだそうです。
今回、シネマスコーレには初めて来られたとのことでした。
舞台挨拶では「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」でオーディション
を受けて、監督から年が若いとのことで落選してしまった悔しいエピソードや、
今回の「千年の愉楽」に出演が決まる経緯など若松作品に出演できた
嬉しさを語っていただきました。
若松監督はとにかく早撮りで、夜行バスで朝5時に現場に到着して、
その日の午前中には撮り終わってしまう、驚異のエピソードも飛びでました。
出演されてるシーンではリハーサルもほとんどなく、
1テイクのシーンもあったそうです。
今後、出演してみたい監督はいますか?のMCの問いには、監督と呼ばれている方の
作品にはどんどん出演していきたい。と熱意が伝わる頼もしい発言も飛びだし、
次の世代を担う俳優の発言に、場内は盛り上がっていました。
そして2回目の上映終了後、2度目の舞台挨拶が行われたのですが、
染谷さんは客席から登場!なんと「千年の愉楽」の上映を観ていらしたのです。
こんなところにも、映画を愛されている彼らしさがでていました。
「千年の愉楽」はシネマスコーレにて4月12日(金)まで上映いたします。
3月23日(土)~29日(金)
①10:30~ ②12:40~ ③18:10~ 1日3回上映。
3月30日(土)~4月12日(金)
①10:00~ ②16:10~ 1日2回上映
物販はパンフレット 1000円 サウンドトラック 2100円
にて好評発売中です。
2013年3月19日火曜日
「話、まとめるのやめてください」…思いが炸裂した岡山トークイベント
作品公開2週目に突入した3月17日(日)。
4月6日(土)に公開を控えた岡山県のシネマ・クレール丸の内で
先行上映会および、井浦新さんと高岡蒼佑さんの舞台挨拶が行われました。
本日は、立ち見も合わせて150名を超える観客がクレールに。
何より、女子トイレで化粧直しをする行列。
今だかつて見たことのない劇場の風景に、劇場スタッフもびっくり…。
作品上映後、井浦さんと高岡さんが登壇。
大きな拍手、そして黄色い悲鳴。
最前列の観客から、井浦さんに花束がさっそくプレゼント。
それに喰い気味で、「僕も、お花ほしいな…」と、高岡さん。
作品の三好同様、母性本能をくすぐるセリフ、たまらんです!
そんな掛け合いをしながら、
撮影現場の様子や監督とのやり取りを語り始めるお二人。
監督との思い出に話が移り、井浦さんは、
「今まで、かっこつけて役者をやってた自分に、
本当の意味で映画を作る楽しさ、演じる楽しさを教えてくれたのが、
若松監督だった」と。
そこから、どんどんトークに熱が帯びていく井浦さん。
映画の在り方や俳優の在り方…、監督から受け継がれたもの、
そして、今後自分が受け継いでいくものを語るその姿は、
まさに若松監督が乗り移ったよう。
「役者論を語るヤツって、俺大嫌いなんですよ」と言い放った井浦さんに
完全に重なる若松監督の姿。
以前、『キャタピラー』のインタビューで激を飛ばしていた監督の姿そのもので、
現場にいた自分は涙が出そうに。
その熱さは、舞台挨拶終了後、
「俺、今日は変なスイッチ入っちゃった」と本人も驚いていたほどでした。

井浦さんからは、『千年の愉楽』だけでなく、監督の過去作品に関する話も。
「僕は、監督の作品の中で、『寝盗られ宗介』が一番好きです」
というコメントに、会場からは「おぉ~!」と歓声が。
会場のファンが興奮するのも当然。
と言うのも、実は『寝盗られ宗介』主演の原田芳雄さんは、
奥様の実家がある岡山と、並々ならぬご縁があるのです。
昨年秋には、有志によって「原田芳雄映画祭」が開催。
そこでも、『寝盗られ宗介』は上映されていたのです。
そんな原田さんの話が、井浦さんの口から直接語られ、
会場の映画ファンは言葉にできない喜びに包まれました。
そして、あっという間に所定時間が過ぎ、司会が最後の締めにかかろうとしたとき、
「話、まとめるのやめてください」と、司会の静止を振り切る井浦さん。
会場からはもちろん大きな拍手!
その後、司会者と井浦さんがあわや乱闘騒ぎに…というのは冗談ですが、
映画の魅力を、若松監督の思いを伝えるという使命をおびた井浦さんの
強い意志が感じられました。
この一言は、2人がお目当てだった多くの観客が、
本当の意味で若松映画ファンになった瞬間でもありました。
さらに続くトークライブ。
高岡さんのキャスティングについては、お二人からこんな話も。

高岡「正直、『千年の愉楽』のお話をいただいたとき、
プライベートでいろいろあった時期だったんで、
お断りしようって思ってたんですよね。
寺島しのぶさんが僕を指名してくれたって説もあったんですけど、
実際俺なんで呼ばれたんですかね??(笑)」
井浦「監督って、見えない圧力や権力に虐げられている人にすごく共感するんだよ。
ワイドショー好きだったからな~。当時、ワイドショーに高岡がいっぱい出てたからね」
高岡「そう言えば、監督に『俺、お前の演技見たことないから』って
言われましたよ(笑)。そういうことだったんだ」
その後、高岡さんの口からは、過去に世間を賑わせたtwitter騒動の件も。
普通なら避けてしかるべき話題にも関わらず、
当時の様子や報道に対する違和感も飄々と語ってくれました。
自分が正しいと思ったことをそのままストレートに言える、
若松監督のように一本筋が通った一面を、高岡さんにも感じました。
最後に、はるばる兵庫県からやってきた男子高校生に井浦さんから
「この映画、どうだった?」と逆質問も。
「最初の井浦さんのシーンはインパクトがあって印象的だった。
そのあと、オバアの回想として3人の男たちの生き様が描かれていた。
とても分かりやすかった」と、大人顔負けのすばらしい感想が。
井浦さん&高岡さん、そして会場の観客から感嘆の声があがったのは
言うまでもありません。
そのほかにも、作品について多くの観客と語り合い、
最終的に30分の舞台挨拶が、1時間を超えるロングトークライブに。
岡山の映画ファンにとっては、至福の時間となりました。

岡山を発つ直前に、井浦さんはJR岡山駅構内にある
岡本太郎氏の陶壁画「躍進」のもとにも。
短い時間でしたが、シネマ・クレール丸の内での舞台挨拶とともに
岡山での思い出を残していただけたようです。
『千年の愉楽』岡山公開は、4月6日(土)より、シネマ・クレール丸の内にて。
http://www.cinemaclair.co.jp/
さらに、今回の『千年の愉楽』先行上映会での舞台挨拶の
完全版&井浦新さん・高岡蒼佑さんインタビューは、
4月上旬に タウン情報おかやま
http://www.vis-a-vis.co.jp/tjo/
で公開予定です。ぜひこちらもご覧ください。
※取材・撮影/タウン情報おかやま 河野愛
4月6日(土)に公開を控えた岡山県のシネマ・クレール丸の内で
先行上映会および、井浦新さんと高岡蒼佑さんの舞台挨拶が行われました。
本日は、立ち見も合わせて150名を超える観客がクレールに。
何より、女子トイレで化粧直しをする行列。
今だかつて見たことのない劇場の風景に、劇場スタッフもびっくり…。
作品上映後、井浦さんと高岡さんが登壇。
大きな拍手、そして黄色い悲鳴。
最前列の観客から、井浦さんに花束がさっそくプレゼント。
それに喰い気味で、「僕も、お花ほしいな…」と、高岡さん。
作品の三好同様、母性本能をくすぐるセリフ、たまらんです!
そんな掛け合いをしながら、
撮影現場の様子や監督とのやり取りを語り始めるお二人。
監督との思い出に話が移り、井浦さんは、
「今まで、かっこつけて役者をやってた自分に、
本当の意味で映画を作る楽しさ、演じる楽しさを教えてくれたのが、
若松監督だった」と。
そこから、どんどんトークに熱が帯びていく井浦さん。
映画の在り方や俳優の在り方…、監督から受け継がれたもの、
そして、今後自分が受け継いでいくものを語るその姿は、
まさに若松監督が乗り移ったよう。
「役者論を語るヤツって、俺大嫌いなんですよ」と言い放った井浦さんに
完全に重なる若松監督の姿。
以前、『キャタピラー』のインタビューで激を飛ばしていた監督の姿そのもので、
現場にいた自分は涙が出そうに。
その熱さは、舞台挨拶終了後、
「俺、今日は変なスイッチ入っちゃった」と本人も驚いていたほどでした。

井浦さんからは、『千年の愉楽』だけでなく、監督の過去作品に関する話も。
「僕は、監督の作品の中で、『寝盗られ宗介』が一番好きです」
というコメントに、会場からは「おぉ~!」と歓声が。
会場のファンが興奮するのも当然。
と言うのも、実は『寝盗られ宗介』主演の原田芳雄さんは、
奥様の実家がある岡山と、並々ならぬご縁があるのです。
昨年秋には、有志によって「原田芳雄映画祭」が開催。
そこでも、『寝盗られ宗介』は上映されていたのです。
そんな原田さんの話が、井浦さんの口から直接語られ、
会場の映画ファンは言葉にできない喜びに包まれました。
そして、あっという間に所定時間が過ぎ、司会が最後の締めにかかろうとしたとき、
「話、まとめるのやめてください」と、司会の静止を振り切る井浦さん。
会場からはもちろん大きな拍手!
その後、司会者と井浦さんがあわや乱闘騒ぎに…というのは冗談ですが、
映画の魅力を、若松監督の思いを伝えるという使命をおびた井浦さんの
強い意志が感じられました。
この一言は、2人がお目当てだった多くの観客が、
本当の意味で若松映画ファンになった瞬間でもありました。
さらに続くトークライブ。
高岡さんのキャスティングについては、お二人からこんな話も。

高岡「正直、『千年の愉楽』のお話をいただいたとき、
プライベートでいろいろあった時期だったんで、
お断りしようって思ってたんですよね。
寺島しのぶさんが僕を指名してくれたって説もあったんですけど、
実際俺なんで呼ばれたんですかね??(笑)」
井浦「監督って、見えない圧力や権力に虐げられている人にすごく共感するんだよ。
ワイドショー好きだったからな~。当時、ワイドショーに高岡がいっぱい出てたからね」
高岡「そう言えば、監督に『俺、お前の演技見たことないから』って
言われましたよ(笑)。そういうことだったんだ」
その後、高岡さんの口からは、過去に世間を賑わせたtwitter騒動の件も。
普通なら避けてしかるべき話題にも関わらず、
当時の様子や報道に対する違和感も飄々と語ってくれました。
自分が正しいと思ったことをそのままストレートに言える、
若松監督のように一本筋が通った一面を、高岡さんにも感じました。
最後に、はるばる兵庫県からやってきた男子高校生に井浦さんから
「この映画、どうだった?」と逆質問も。
「最初の井浦さんのシーンはインパクトがあって印象的だった。
そのあと、オバアの回想として3人の男たちの生き様が描かれていた。
とても分かりやすかった」と、大人顔負けのすばらしい感想が。
井浦さん&高岡さん、そして会場の観客から感嘆の声があがったのは
言うまでもありません。
そのほかにも、作品について多くの観客と語り合い、
最終的に30分の舞台挨拶が、1時間を超えるロングトークライブに。
岡山の映画ファンにとっては、至福の時間となりました。

岡山を発つ直前に、井浦さんはJR岡山駅構内にある
岡本太郎氏の陶壁画「躍進」のもとにも。
短い時間でしたが、シネマ・クレール丸の内での舞台挨拶とともに
岡山での思い出を残していただけたようです。
『千年の愉楽』岡山公開は、4月6日(土)より、シネマ・クレール丸の内にて。
http://www.cinemaclair.co.jp/
さらに、今回の『千年の愉楽』先行上映会での舞台挨拶の
完全版&井浦新さん・高岡蒼佑さんインタビューは、
4月上旬に タウン情報おかやま
http://www.vis-a-vis.co.jp/tjo/
で公開予定です。ぜひこちらもご覧ください。
※取材・撮影/タウン情報おかやま 河野愛
2013年3月18日月曜日
TKPシアター柏に、あの面々が勢揃い!
16日(土)、公開2週目に突入したその日、
1週間前に佐野史郎、高岡蒼佑らが挨拶したTKPシアター柏に
アツい面々が勢揃いした。
最初は「千年の愉楽」上映後舞台挨拶に
井浦新と大西信満が登壇。
それぞれにワンシーンしか出ていない二人が
作品との出会いを最大限に演出するために、
わずか15分という短い時間ながら挨拶に立った。
三島のイン前に骨折という大怪我をした井浦と同じく
千年のイン前に半月板損傷という大怪我をした大西。
しかし、作品づくりに、わずかでも関わったという事
作品に、少しのひっかき傷でも残したという事が、
遺作となった今回においては、しみじみ、良かったと思うのである。
そして、「千年の愉楽」に引き続いて上映されたのが
「11.25自決の日 三島由紀夫と若者たち」。
3スクリーンあるTKPシアターのうち1スクリーンは
今週末まで、「千年の愉楽」含む若松孝二の近作を
代わる代わる上映している。
ここのトークで久しぶりに参戦したのが
森田必勝演じる満島真之介。
「おしん」の豪雪地帯でのロケを終えて
東京に戻って来たばかりだという。
この3人が揃えば、話しが弾まない訳がない。
会場からも次々と挙手が続く。
「割腹シーンのリアルさ、何を参考にしたのか」
「三島は本当は生きて小説を書きたかったのではないか」
「割腹シーンを自ら演出して演じ、そして実行してしまった衝撃」
「撮影で辛かった事、監督との思い出は」
何も参考にするまでもなかった割腹シーンの緊張感。
「腹を切って苦しむ三島さんの背中を見つめながら
内蔵まで飛び出しそうな思いでいた。早くラクにしてあげたかった」
と語る真之介、「早いんだよバカ!新の顔を見せたいんだよ!」という
監督からのダメ出しに、「お前に俺の気持ちがわかるか!」という
人生初の反抗心を抱いた凄まじい形相を、
ぜひ、メイキング映像で見て笑ってやって欲しいと語った。
いくつものトークを経て来た、三島の公開の日々を思う。
森田を演じていた頃の、感情を剥きだしにしていた真之介が
今は、いくつもの役を生きて来た堂々たる役者の顔をして
お客さまの前に立ち、作品や思いを話している。
その真之介を、出番のない日にも現場に通い続けて
キャメラの向こう側からサポートし続けてきた大西。
あるいは、三島を演じる背中を見せてきた井浦。
「三島さんはきっと、小説家としての思いはあっただろうと
僕も思います。
森田さんは、国を憂う、ただ1点で、心で行動したけれども
三島さんは、その憂いに加え、表現者としての思いもあったはず。
心と頭で考える人であり、行動による作品とも捉えられる」(井浦)
「走るシーンの滑稽さは、あの当時、足を骨折していて
走れる状況ではなかったという裏側の事情はあったけれども
カンヌではあのシーンで客席から笑いが起こったし
三島さんの下半身の弱さを表現する上では、結果的に良かったと
監督は満足していた。
剥きだしのひたむきさは、美しくもあるけれど、一周してしまうと
愛情を抱きつつも笑ってしまうような滑稽さも感じるのが人間」(井浦)
「人が本当に集中する時というのは、力んだりするのではなくて
ここまで静かなものなんだ、という事を三島を演じる新さんの姿で知った。
俺ができるのは、大丈夫か?と隣で真之介を見つめる事だった。
静かな新さんの情熱、壊れそうな真之介の情熱、対照的な2つの情熱を
間近で見つめ続けた得がたい経験だった」(大西)

劇場の方の不安そうな視線を遮りつつ、
時間を超えて話し続けた3人。
続けて、ロビー脇の書籍ブースにてサイン会を行った。
長蛇の列をなすお客さまたちの手には「11.25自決の日」
「実録・連合赤軍」「海燕ホテル・ブルー」など
それぞれの思いの詰まったガイドブックが。
問いかけに答え、写真撮影に応じ、握手に応じながら
丁寧にサインをして感謝を述べる3人。

こうして、駆け足ではあったが、柏TKPシアターにて
10日に引き続き、2日目のトークイベントが終了した。
足をお運び下さったお客さま、ありがとうございました。
「千年の愉楽」を含む、若松作品特集上映は、今週金曜までです。
この同じ日、高岡蒼佑は、関西の4つのシアターを回って
トークイベントをこなしていた。
そして、翌17日(日)には、高岡、井浦の2人が
広島と岡山の特別先行上映の舞台挨拶へ。
立ち見も出るほどの賑わいだったという岡山では
司会者の制止も振り切って、大幅30分オーバーのトークが
繰り広げられたという。
まるで、若松孝二がその場に降りてきたかのようだったという
そのトークの模様は、近日、岡山の劇場からレポートが届き次第
ブログにアップする予定。
いよいよ、公開関連イベントも残り少なくなってきた。
好評だった「若松孝二を支えた女優たち」トークも
形や構成を変えて、新宿で開催できないか検討中。
詳細が決まり次第、告知していきます。
4月5日6日は、佐野史郎がフォーラム系の劇場を回る
怒涛の東北ツアーへ。
地を這うように、若松組の公開は、次なる一手を模索中。
乞うご期待。
1週間前に佐野史郎、高岡蒼佑らが挨拶したTKPシアター柏に
アツい面々が勢揃いした。
最初は「千年の愉楽」上映後舞台挨拶に
井浦新と大西信満が登壇。
それぞれにワンシーンしか出ていない二人が
作品との出会いを最大限に演出するために、
わずか15分という短い時間ながら挨拶に立った。
三島のイン前に骨折という大怪我をした井浦と同じく
千年のイン前に半月板損傷という大怪我をした大西。
しかし、作品づくりに、わずかでも関わったという事
作品に、少しのひっかき傷でも残したという事が、
遺作となった今回においては、しみじみ、良かったと思うのである。
そして、「千年の愉楽」に引き続いて上映されたのが
「11.25自決の日 三島由紀夫と若者たち」。
3スクリーンあるTKPシアターのうち1スクリーンは
今週末まで、「千年の愉楽」含む若松孝二の近作を
代わる代わる上映している。
ここのトークで久しぶりに参戦したのが
森田必勝演じる満島真之介。
「おしん」の豪雪地帯でのロケを終えて
東京に戻って来たばかりだという。
この3人が揃えば、話しが弾まない訳がない。
会場からも次々と挙手が続く。
「割腹シーンのリアルさ、何を参考にしたのか」
「三島は本当は生きて小説を書きたかったのではないか」
「割腹シーンを自ら演出して演じ、そして実行してしまった衝撃」
「撮影で辛かった事、監督との思い出は」
何も参考にするまでもなかった割腹シーンの緊張感。
「腹を切って苦しむ三島さんの背中を見つめながら
内蔵まで飛び出しそうな思いでいた。早くラクにしてあげたかった」
と語る真之介、「早いんだよバカ!新の顔を見せたいんだよ!」という
監督からのダメ出しに、「お前に俺の気持ちがわかるか!」という
人生初の反抗心を抱いた凄まじい形相を、
ぜひ、メイキング映像で見て笑ってやって欲しいと語った。
いくつものトークを経て来た、三島の公開の日々を思う。
森田を演じていた頃の、感情を剥きだしにしていた真之介が
今は、いくつもの役を生きて来た堂々たる役者の顔をして
お客さまの前に立ち、作品や思いを話している。
その真之介を、出番のない日にも現場に通い続けて
キャメラの向こう側からサポートし続けてきた大西。
あるいは、三島を演じる背中を見せてきた井浦。
「三島さんはきっと、小説家としての思いはあっただろうと
僕も思います。
森田さんは、国を憂う、ただ1点で、心で行動したけれども
三島さんは、その憂いに加え、表現者としての思いもあったはず。
心と頭で考える人であり、行動による作品とも捉えられる」(井浦)
「走るシーンの滑稽さは、あの当時、足を骨折していて
走れる状況ではなかったという裏側の事情はあったけれども
カンヌではあのシーンで客席から笑いが起こったし
三島さんの下半身の弱さを表現する上では、結果的に良かったと
監督は満足していた。
剥きだしのひたむきさは、美しくもあるけれど、一周してしまうと
愛情を抱きつつも笑ってしまうような滑稽さも感じるのが人間」(井浦)
「人が本当に集中する時というのは、力んだりするのではなくて
ここまで静かなものなんだ、という事を三島を演じる新さんの姿で知った。
俺ができるのは、大丈夫か?と隣で真之介を見つめる事だった。
静かな新さんの情熱、壊れそうな真之介の情熱、対照的な2つの情熱を
間近で見つめ続けた得がたい経験だった」(大西)
劇場の方の不安そうな視線を遮りつつ、
時間を超えて話し続けた3人。
続けて、ロビー脇の書籍ブースにてサイン会を行った。
長蛇の列をなすお客さまたちの手には「11.25自決の日」
「実録・連合赤軍」「海燕ホテル・ブルー」など
それぞれの思いの詰まったガイドブックが。
問いかけに答え、写真撮影に応じ、握手に応じながら
丁寧にサインをして感謝を述べる3人。
こうして、駆け足ではあったが、柏TKPシアターにて
10日に引き続き、2日目のトークイベントが終了した。
足をお運び下さったお客さま、ありがとうございました。
「千年の愉楽」を含む、若松作品特集上映は、今週金曜までです。
この同じ日、高岡蒼佑は、関西の4つのシアターを回って
トークイベントをこなしていた。
そして、翌17日(日)には、高岡、井浦の2人が
広島と岡山の特別先行上映の舞台挨拶へ。
立ち見も出るほどの賑わいだったという岡山では
司会者の制止も振り切って、大幅30分オーバーのトークが
繰り広げられたという。
まるで、若松孝二がその場に降りてきたかのようだったという
そのトークの模様は、近日、岡山の劇場からレポートが届き次第
ブログにアップする予定。
いよいよ、公開関連イベントも残り少なくなってきた。
好評だった「若松孝二を支えた女優たち」トークも
形や構成を変えて、新宿で開催できないか検討中。
詳細が決まり次第、告知していきます。
4月5日6日は、佐野史郎がフォーラム系の劇場を回る
怒涛の東北ツアーへ。
地を這うように、若松組の公開は、次なる一手を模索中。
乞うご期待。
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