2013年6月24日月曜日

沖縄桜坂劇場「千年の愉楽」初日レポート!その1

まない拍手の中、続いて井浦新さんが登場。
興奮絶頂の中、高岡さんから、にこやかに「めんそーれー」と、沖縄の方言でごあいさつ。客席が一気におだやかな空気になりました。
ごあいさつの後は、早速質疑応答タイム。お二人の美しい瞳に見つめられ、緊張し、恥じらいながらも、皆さん、一生懸命質問し、感想を伝えてくださいました。

『出演されたきっかけは?』
『美しく生まれてしまったことでのご苦労は?』
『ご自身が演じた役について、井浦さんは彦之助を、高岡さんは三好を、それぞれどう感じますか?』
『若松監督の映画に、いつも強さと怖さを感じていて、気を張って観ていた。でも、今回は強さはあるけれど、おだやかに観られた。』
『三好は自分で命を断った。他の人とは少し違う。この血を断ち切りたかったのではないか、と感じた』

等等。
お二人とも、とても丁寧に答えられ、充実した舞台あいさつは、40分近く続きました。
「高岡くん、三好、すきでしょ。楽しく演じてるな、と思って見てた」と井浦さん。高岡さんは、「高岡君の好きにしていいよ」と監督に言われ、「“言った な~。よっしゃ~、やってやる!”と思った」のだとか。もともと、おことわりするつもりで台本を読まれた高岡さんは、三好にご自身が重なったのだそうで す。「他の誰かにこの役をゆずるよりは、お話をいただいた自分がやりたい」と思い、出演を決意されたのだそう。井浦さんは、物語の始まりともいえる大切な シーンの撮影を前に、監督から『このシーンがどれだけ大事か分かってるだろうな』と、かなりのプレッシャーをかけられたのだそうです。見事に、監督の期待 に応えたお二人。お話を伺い、『もう一度観たいと思った』という感想も多く寄せられました。

舞台あいさつの後は、若松組のお約束、大サイン大会。お一人お一人と丁寧に接し、サインはもちろん、握手に写真撮影と、どこまでもサービス精神旺盛なお二人でした。
この後、ラジオに生出演後、劇場に戻り、井浦さんは若松孝二監督追悼上映、『11.25自決の日 三島由紀夫と若者たち』の上映の舞台あいさつへ御登壇。その後お二人で再びラジオ出演。そしてテレビ出演、と、大忙しの1日でした。

『11.25自決の日 三島由紀夫と若者たち』の舞台あいさつでは、骨折を理由に、一度は出演をお断りされた井浦さんが、若松監督に怒られてしまった、というエピソードや、出演 を決意させた監督からの「新くんの三島をやってくれればいいんだ。三島に近づける必要はないよ」というラブコールの話、震災直後、迷う事無く撮影に挑んだ 監督の強い意志と作品への思い等、井浦さんしか知らない監督の思い出がたくさん語られました。
「11.25自決の日...」の撮影後、立て続けに撮った『海燕ホテル・ブルー』まで話が及び、濃厚な舞台あいさつとなりました。




この日、井浦さん、高岡さん、そして劇場スタッフも、沖縄の夏の太陽に体力を奪われ、ややグッタリ。そこで、沖縄の珍味であり、ウチナーンチュの精力の源、「山羊(ヒージャー)」を食べに行きました!

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