めそめそし続けるわけにはいかない。
若松孝二の背中は、もう遙か先にある。
追いかけていかなければ、ならない。
歩かなければ、ならない。
「映画に時効はない」が口癖だった若松は、
「怒りが俺の映画作りの原動力」
「俺が死んでも、作品は50年、100年と残るんだ」と、
作品で世の中に勝負を挑み続けていた。
来年3月の『千年の愉楽』公開に向けて、
新宿及びその周辺で、「追悼を越えて」と銘打って、
今後、各劇場での特集上映や『千年の愉楽』先行特別上映などが相次ぐ。
単なる「追悼」ではなく、
常にサインに「心」と書き添えていた若松孝二の
「心」を受け止め、つないでいく。
このイベント第一弾が『若松孝二オールナイト』inテアトル新宿
11月23日(金)開場22:15 開演22:30(5:00終了予定)
今年のカンヌ国際映画祭正式招待作品ともなった
『11.25自決の日 三島由紀夫と若者たち』と、
三島氏の自決を受けて急遽台本を書き直して撮影された
『死にたい女』(1970)の新旧2本を上映し、若松孝二の映画人生に迫る。
トークは二部構成で
part1「映画監督・若松孝二を語る」では足立正生、平沢剛(聞き手)ほか。
part2「現在進行形の若松孝二」では、キャストの井浦新、満島真之介、
大西信満、地曵豪、渋川清彦、岡部尚、キャメラマン辻智彦ら
近作の若松組を支えた面々が登壇する。
『実録・連合赤軍』『キャタピラー』『11.25自決の日』
『海燕ホテル・ブルー』のメイキングに加え、
未公開の『千年の愉楽』メイキング上映も。
若松孝二が「差別をしない街」と愛した新宿の地で
濃く深く、「若松孝二」と語り合うオールナイトである。
0 件のコメント:
コメントを投稿