8/28(土)、第35回湯布院映画祭「キャタピラー」上映がありました。若松監督と、寺島しのぶさんが湯布院に着くと、すぐに取材が
木漏れ日の中での取材はとても気持ちよくはじまりました。寺島さんは「シゲ子の感情を出すのにあたって、細かくビビットに演じた」とお話されていました。また監督は52年前「太平洋戦争とひめゆり部隊」の助監督として湯布院に来た思い出をお話になりました。批判も意見も感想もすぐに返ってくる、観客との距離が近い湯布院映画祭の面白さ、そして町全体が一体となって映画祭を作っている姿勢に、監督も寺島さんも湯布院映画祭への思いを語っていました。
18:30からのキャタピラー上映は早々にチケットが売り切れてしまい、急遽2回上映になりました。
満席の会場に、寺島さん、若松監督が登壇すると大きな拍手が起こりました。寺島さんが「ヴァイブレータから、またキャタピラーで帰ってこれてうれしいです!」というと、「湯布院映画祭の為に映画を作っています!」若松監督が答え、会場は大きな笑いに包まれました。
そして上映後には、シンポジウムが行われました。公民館の視聴覚室は、入りきらないほど人であふれかえっていました。こんなに人が集まるのは、湯布院映画祭でも珍しい事だそうです。シンポジウムでは、質問者がいなければ、司会者の指名で質問がだされていくという、とても活気あふれるものになりました。ノーメイクでの迫真の演技についての感想に対して寺島さんは「メイクをしていない皮膚には、色々な感情がでる。そうしなければこの作品では嘘になる」と、お答になっていました。「監督にはもっと色々な作品を期待している」、「若松監督の作品を初めて観たが、胸をハンマーで殴られるくらいの衝撃をうけた。これからこの事を頭の隅において日常生活を過ごしてゆきたい」、72歳の女性の方からは「戦争を知らない寺島さんが当時の女性をきちんと演じて下さった事によって、8/15に戻った感じがした。本当にありがとうございます」、また高校生の女の子からは「自分が戦争について何も知らなかった事を思い知った。この映画を観て、戦争について勉強しようと思った。そしてこの映画を私と同じ若い人たちに観てもらえるように、これから多くの人にすすめたい」と言うと、会場からは大きな拍手が起こりました。
多くの質問に監督がヒートアップする場面も見られるなど、とても活気あふれるシンポジウムになりました。湯布院映画祭は映画が好きな思いがあふれ出してくる、とてもアットホームな映画祭でした。
2010年8月30日月曜日
2010年8月25日水曜日
8/21東北フォーラム仙台舞台挨拶
2010年8月24日火曜日
8/22東北フォーラム盛岡舞台挨拶
8/21、22若松監督と寺島しのぶさんの東北舞台挨拶が、21日は、フォーラム山形、フォーラム仙台、22日はフォーラム盛岡、フォーラム八戸で行われました。
順次ブログにもその様子をアップしていきます!
フォーラム盛岡の舞台挨拶は満席で、Q&Aも多くの方が手をあげて下さいました。自らの戦争体験を話される方などもいらっしゃいました。「戦闘シーンが特にないのはどうしてか」との質問には、監督は「戦闘シーン、特攻映画などそれだけが戦争映画ではない。戦争はそんな美談なんかではなく、人が殺すか、人が殺されるかだ。」と力強く答えていました。
22日は盛岡の後、監督を寺島さんは八戸へ舞台挨拶に向かわれました。
今回のブログはフォーラム盛岡の方に御協力頂きました、ありがとうございました。
8/15大阪テアトル梅田舞台挨拶
8/15、大阪では第七藝術劇場、そしてテアトル梅田の2館で舞台挨拶がありました。
舞台挨拶は、満席で立ち見の方もたくさんいらっしゃいました。まずは若松監督がこの映画に込めた想いを話され、みなさんそれに聞き入っておられました。次に、大西信満さんにマイクが渡り、今回の役柄を演じるにあたって戦争について調べられ、あらためて戦争の惨禍について感じたことをお話になられました。
舞台挨拶後のQ&Aでは、「映画のラスト(久蔵の死)について」「撮影時の苦労」などについて質問が挙がりました。とても熱気あふれる舞台挨拶になりました。そして、若松監督、大西さんのサイン入りパンフレットは飛ぶように売れてゆきました!ありがとうございました。
今回のブログに御協力頂きました、テアトル梅田の皆さまありがとうございました。
そしてブログのアップが遅くなってしまい、申し訳ありませんでした。
2010年8月21日土曜日
8/21東北フォーラム山形舞台挨拶
21日は山形、仙台に若松監督と寺島しのぶさんが舞台挨拶に行きました。山形では4時間の滞在で舞台挨拶・サイン会をそれぞれ2回ずつ行いました。
舞台挨拶はどちらも満席で、サイン会は先着順だったので、参加できなかったお客様でロビーがあふれてしまいました。サイン会に参加できなかった皆さま、申し訳ありませんでした。
そして監督と寺島さんは、大急ぎで、次の会場である仙台に向かわれました。
今回のブログはフォーラム山形の方に御協力頂きました、ありがとうございました。
舞台挨拶はどちらも満席で、サイン会は先着順だったので、参加できなかったお客様でロビーがあふれてしまいました。サイン会に参加できなかった皆さま、申し訳ありませんでした。
そして監督と寺島さんは、大急ぎで、次の会場である仙台に向かわれました。
今回のブログはフォーラム山形の方に御協力頂きました、ありがとうございました。
2010年8月18日水曜日
8/15京都シネマ舞台挨拶
8/15、大阪での舞台挨拶のあと、若松監督と大西さんは京都に移動しました。
京都シネマでも、劇場の開場時間前から、お客様の列ができ、舞台挨拶は通路まであふれる程の人が集まりました!
「立って見るのは大変ですよね。今日はわざわざありがとうございます。戦争はただの人殺しであって、お国のためとかそういうものはない。知らない相手を平気で殺すし、自分も死ぬんだということが、画面の向こう側に見えればと思ってます。この1時間半は、損はさせません」と監督が挨拶すると、大きな拍手が起こりました。
大西さんは、「今日はこんなに沢山の方にお集まり頂き、ありがとうございます。僕と寺島さんが演じた夫婦というのは、その時代日本のどこかにきっといたんだろうという気持ちで演じました。自分も含め、戦後生まれの人にとっては特殊な状況に映るかもしれませんが、本当にそういう時代があってそういう人たちがいたということを考えながら見ていただければと思います」と、これから映画を御覧になる方に話しかけていました。
大西さんへは『実録・連合赤軍 ~あさま山荘への道程~』に続き2回目の若松組への参加について、監督へは大西さんをキャスティングした理由などが質問されました。
また各々に「寺島さんについて教えて下さい」という質問がありました。監督は、「この本が出来上がった時に誰にしようか考えたんですが、どうしても寺島さんに戻ってきたんですよ。見てもらったら分かると思いますが、昭和の女なんです。それと“もんぺ”がすごく似合う人ですから。大西は寝てるだけだけどね(笑)、いや嘘だけど!」というと会場は笑いに包まれていました。大西さんは「寺島さんに関しては、結果ベルリン受賞という素晴らしい賞を受賞されましたが、それ以前からとても凄い方で、以前ご一緒した時もそう思いましたが、今回改めて想いました。またご一緒できて光栄に思っています」と話されました。
京都シネマ舞台挨拶も大盛況に終わり、監督と大西さんは名古屋、浜松に向かわれました。
今回のブログに御協力頂きました、京都シネマの皆さま、ありがとうございました!
2010年8月17日火曜日
8/15静岡シネマイーラ舞台挨拶
8月15日(日)全5劇場舞台挨拶の最後はシネマイーラでの舞台挨拶でした。
劇場に着くや否や、新聞社の取材、パンフレットへのサインと、大忙しでした。
舞台挨拶は満席で、立ち見が出るほどでした。夜遅くの回にも関わらず、多くの方が劇場にいらして頂き、本当にありがとうございました。
今回のブログはシネマイーラの皆さまに御協力頂きました、ありがとうございました。
8/15大阪第七藝術劇場舞台挨拶
8月15日(日)終戦記念日に若松孝二監督と大西信満さんが大阪、京都、名古屋、静岡の全5劇場をまわりました。まず大阪の第七藝術劇場で舞台挨拶がありました。
館内には至る所に「キャタピラー」のパブリシティの掲示をしてキャタピラー一色になっています。そして10:00の回の上映前の舞台挨拶の為に、8時30分には既に劇場外でにはお客様の列ができていました!そして満席の立ち見の状態での舞台挨拶が始まりました。
若松孝二監督は、いつ何時もぶれることなく発言されているように戦争はあらゆる人びとに悲劇しか引き起こさないという事を熱く語っておられました。そして特に若い人に見て欲しいということで高校生は無料という提案を興行側に提案されたというお話もされていました(その結果、中高校生はワンコインの500円になっています!)
大西信満さんは監督や、寺島さんとの現場での思い出などを話され、舞台挨拶はとても盛り上がりました。
そして監督、大西さんは次の舞台挨拶に向かいました!
今回のブログは第七藝術劇場の皆さまに御協力頂きました、ありがとうございました。
2010年8月16日月曜日
8月15日 名古屋シネマスコーレ 舞台挨拶
8月15日 名古屋シネマスコーレ 舞台挨拶
8月15日(日)シネマスコーレに若松監督と大西信満さん来場されました。
当日のシネマスコーレは「キャタピラー」一色
監督の到着を待ちながら、密着取材しているNHKスタッフと談笑する当館支配人、どうにも落ち着かない様子。
監督の舞台挨拶は13:20の回と15:00の回の2回を予定していたのですが、お昼過ぎには整理券はすべて完売してしまいました。また、舞台挨拶だけでなく1回目から6回目の上映まですべてのチケットが完売となりました。
新幹線を降りてから、舞台挨拶まで約5分しかなく駅から舞台へ休む暇もなく登壇された監督と大西さん。
満席立ち見の上に、取材のカメラも入ったため、スタッフがカメラを撮れないほど身動きのとれない状態での舞台挨拶でした。
連合赤軍の撮影の時に親の世代の映画をどうしても撮らないといけないと思い「キャタピラー」を作ったと若松監督。
思いついた連合赤軍の撮影時には、大西さんを主演だと決めていて、大西さんに「口で字が書けるように練習しておけ」と語ったそうです。
一方大西さんは、飲み会の席で監督に言われ、その時はまったく意味がわからなかったそうです。
支配人から次回作を聞かれた若松監督、「今ここでどんなものを撮るかは言えないけど教科書に載っていない歴史を撮る」と明言されました。
大西さんのシネマスコーレでの舞台挨拶は実は3回目。寺島さんと共演されている「赤目四十八瀧心中未遂」、若松監督の「実録・連合赤軍」でも来場されているのでした。
舞台挨拶の終了後は時間がないながらもパンフレットにサインをしていただきました。
監督の連赤Tシャツが輝いてました。
今回の名古屋滞在は一時間足らずで、次の舞台挨拶の地、静岡県へと旅立だった監督と大西さんでした。
シネマスコーレでは14日の公開から2週間は1日7回上映で、ミニシアターとしては異例の「キャタピラー」だけを上映して皆様のお越しをお待ちしております。
もちろんその後も若松孝二が建てた映画館の名に恥じないよう、超ロングランで「キャタピラー」を上映してまいります。
名古屋駅新幹線口を出てまっすぐ100mにあるシネマスコーレをよろしくお願いします!
当日のシネマスコーレは「キャタピラー」一色
監督の到着を待ちながら、密着取材しているNHKスタッフと談笑する当館支配人、どうにも落ち着かない様子。
監督の舞台挨拶は13:20の回と15:00の回の2回を予定していたのですが、お昼過ぎには整理券はすべて完売してしまいました。また、舞台挨拶だけでなく1回目から6回目の上映まですべてのチケットが完売となりました。
新幹線を降りてから、舞台挨拶まで約5分しかなく駅から舞台へ休む暇もなく登壇された監督と大西さん。
満席立ち見の上に、取材のカメラも入ったため、スタッフがカメラを撮れないほど身動きのとれない状態での舞台挨拶でした。
連合赤軍の撮影の時に親の世代の映画をどうしても撮らないといけないと思い「キャタピラー」を作ったと若松監督。
思いついた連合赤軍の撮影時には、大西さんを主演だと決めていて、大西さんに「口で字が書けるように練習しておけ」と語ったそうです。
一方大西さんは、飲み会の席で監督に言われ、その時はまったく意味がわからなかったそうです。
支配人から次回作を聞かれた若松監督、「今ここでどんなものを撮るかは言えないけど教科書に載っていない歴史を撮る」と明言されました。
大西さんのシネマスコーレでの舞台挨拶は実は3回目。寺島さんと共演されている「赤目四十八瀧心中未遂」、若松監督の「実録・連合赤軍」でも来場されているのでした。
舞台挨拶の終了後は時間がないながらもパンフレットにサインをしていただきました。
監督の連赤Tシャツが輝いてました。
今回の名古屋滞在は一時間足らずで、次の舞台挨拶の地、静岡県へと旅立だった監督と大西さんでした。
シネマスコーレでは14日の公開から2週間は1日7回上映で、ミニシアターとしては異例の「キャタピラー」だけを上映して皆様のお越しをお待ちしております。
もちろんその後も若松孝二が建てた映画館の名に恥じないよう、超ロングランで「キャタピラー」を上映してまいります。
名古屋駅新幹線口を出てまっすぐ100mにあるシネマスコーレをよろしくお願いします!
2010年8月15日日曜日
キャタピラー初日舞台挨拶!満員御礼!!!
8/14(土)、遂にキャタピラーが全国封切日を迎えました。初日はテアトル新宿、ヒューマントラストシネマ有楽町、横浜ジャック&ベティの3劇場で、計6回の舞台挨拶を行いました。
テアトル新宿では2回の舞台挨拶ともに、当日券を求める方の列は後を絶たず、立ち見がでる盛況ぶりでした。そして上映が終わり、若松監督、寺島しのぶさん、大西信満さん、芸術家のクマさんこと篠原勝之さん、弟・忠役の粕谷佳五さん(連赤では進藤役でした)、妹千代役の増田恵美さんが登壇すると、われんばかりの拍手が沸き起こりました。
「映画を武器に教科書に載っていないものを伝えていきたい。来年あたり、またみなさんにお会いできると思う」という監督の言葉に、会場に再び大きな拍手がおこりました。
寺島さんは「これだけ思い入れのある映画に出られたことは一生の宝です。朝から大勢の方が観に来てくださって、感謝の気持ちでいっぱいです。」と、目にうっすらと涙を浮かべながら挨拶をされました。
そして2回の舞台挨拶を終えると、急遽記者会見が行われました。監督は新作についての質問に「まだ詳しくは言えないけれど、60年代を総括したものを考えてはいます。通行人というわけにはいかないけど、寺島さんにも出てもらいたい」と言うと、「次回作は通行人でも何でもやります。死ぬまでついていこうと思います!」と寺島さんが答えていらっしゃいました。
そして一行がヒューマントラストシネマ有楽町に到着するや否や、控え室ではパンフレットのサインが始まりました。
初日に並んできて下さった方の為に、サイン入りのパンフレットを用意しておこうという事で、新宿、有楽町の控室では黙々をサイン作業が行われていたのでした。これまでの全国の舞台挨拶で鍛えられ、サインが早い監督、寺島さん、大西さんのスピードについていくのに必死なクマさんは「こんなにサインするのは初めてだ!」と頑張って下さっていました。
舞台挨拶では、監督からの「手と足が生えてきた大西君です!」と紹介に「ようやく歩けるようになりました」と大西さんが答えると、会場は笑いに包まれていました。大西さんは「当時、久蔵の様な方は特殊なケースではなく、実際にこのような人たちがいたのだと重く受け止めて必死で演じた」と撮影を振り返っていました。
2回目の舞台挨拶は、上映前でした。篠原さんが「まだ映画を観ていない方はわからないと思いますが、僕はとてもシリアスな役ででています。僕にしかできない役です」と言うと、寺島さんや大西さんは思わず笑ってしまっていました。
そして夕方、横浜のジャック&ベティに着くと、劇場前に長蛇の列ができていました!
舞台挨拶には、劇場最高記録を樹立する程のお客様が詰めかけ、客席の両側も立ち見の方で埋め尽くされ、これには監督もびっくりされていました。
舞台挨拶に引き続き行われたQ&Aでは、「久蔵はなぜああいう終わり方にしたのか」、「この映画を通じて、何を一番伝えたかったか」、そして寺島さんへは「ベルリンで受賞した時の感覚は?」、「大西さんとの久しぶりの共演について」など多くの質問が寄せられました。
そしてサイン付パンフレット販売会には多くの方が集まって下さり、劇場ロビーは多くの方で溢れかえっていました。初日、舞台挨拶でまわった3劇場でサインしたパンフレットは、合計で600冊にもなりました!
無事初日舞台挨拶が終える事が出来、そして多くの方に「キャタピラー」を御覧になって頂くことができ、本当にうれしい初日になりました。
暑い中、会場に足を運んで皆さん、そして立ち見で御覧になって下さった方々、本当にありがとうございました。これからも全国、そして世界でより多くの方に「キャタピラー」を観て頂き、「戦争」というものについて考えていって頂けたらと思います。
明日15日も監督、大西さんは大阪、京都、名古屋、静岡を舞台挨拶でまわられます。これからも「キャタピラー」を宜しくお願いいたします!
テアトル新宿では2回の舞台挨拶ともに、当日券を求める方の列は後を絶たず、立ち見がでる盛況ぶりでした。そして上映が終わり、若松監督、寺島しのぶさん、大西信満さん、芸術家のクマさんこと篠原勝之さん、弟・忠役の粕谷佳五さん(連赤では進藤役でした)、妹千代役の増田恵美さんが登壇すると、われんばかりの拍手が沸き起こりました。
「映画を武器に教科書に載っていないものを伝えていきたい。来年あたり、またみなさんにお会いできると思う」という監督の言葉に、会場に再び大きな拍手がおこりました。
寺島さんは「これだけ思い入れのある映画に出られたことは一生の宝です。朝から大勢の方が観に来てくださって、感謝の気持ちでいっぱいです。」と、目にうっすらと涙を浮かべながら挨拶をされました。
そして2回の舞台挨拶を終えると、急遽記者会見が行われました。監督は新作についての質問に「まだ詳しくは言えないけれど、60年代を総括したものを考えてはいます。通行人というわけにはいかないけど、寺島さんにも出てもらいたい」と言うと、「次回作は通行人でも何でもやります。死ぬまでついていこうと思います!」と寺島さんが答えていらっしゃいました。
そして一行がヒューマントラストシネマ有楽町に到着するや否や、控え室ではパンフレットのサインが始まりました。
初日に並んできて下さった方の為に、サイン入りのパンフレットを用意しておこうという事で、新宿、有楽町の控室では黙々をサイン作業が行われていたのでした。これまでの全国の舞台挨拶で鍛えられ、サインが早い監督、寺島さん、大西さんのスピードについていくのに必死なクマさんは「こんなにサインするのは初めてだ!」と頑張って下さっていました。
舞台挨拶では、監督からの「手と足が生えてきた大西君です!」と紹介に「ようやく歩けるようになりました」と大西さんが答えると、会場は笑いに包まれていました。大西さんは「当時、久蔵の様な方は特殊なケースではなく、実際にこのような人たちがいたのだと重く受け止めて必死で演じた」と撮影を振り返っていました。
2回目の舞台挨拶は、上映前でした。篠原さんが「まだ映画を観ていない方はわからないと思いますが、僕はとてもシリアスな役ででています。僕にしかできない役です」と言うと、寺島さんや大西さんは思わず笑ってしまっていました。
そして夕方、横浜のジャック&ベティに着くと、劇場前に長蛇の列ができていました!
舞台挨拶には、劇場最高記録を樹立する程のお客様が詰めかけ、客席の両側も立ち見の方で埋め尽くされ、これには監督もびっくりされていました。
舞台挨拶に引き続き行われたQ&Aでは、「久蔵はなぜああいう終わり方にしたのか」、「この映画を通じて、何を一番伝えたかったか」、そして寺島さんへは「ベルリンで受賞した時の感覚は?」、「大西さんとの久しぶりの共演について」など多くの質問が寄せられました。
そしてサイン付パンフレット販売会には多くの方が集まって下さり、劇場ロビーは多くの方で溢れかえっていました。初日、舞台挨拶でまわった3劇場でサインしたパンフレットは、合計で600冊にもなりました!
無事初日舞台挨拶が終える事が出来、そして多くの方に「キャタピラー」を御覧になって頂くことができ、本当にうれしい初日になりました。
暑い中、会場に足を運んで皆さん、そして立ち見で御覧になって下さった方々、本当にありがとうございました。これからも全国、そして世界でより多くの方に「キャタピラー」を観て頂き、「戦争」というものについて考えていって頂けたらと思います。
明日15日も監督、大西さんは大阪、京都、名古屋、静岡を舞台挨拶でまわられます。これからも「キャタピラー」を宜しくお願いいたします!
2010年8月13日金曜日
8/11(水)長野ロキシーにて先行上映会が行なわれました
8/11(水)に長野ロキシーにて、「キャタピラー」先行上映、若松監督、寺島しのぶさんの舞台挨拶が行われました。
長野は9月4日に初日を迎えますが、一足先に多くのお客さんにお越しいただき、劇場は満席となりました。
上映前とあって、なかなか本題に触れられない部分のある舞台挨拶でしたが、盛大な拍手で迎えられた寺島さんは「今日は大勢の皆さまにきていただいて本当に嬉しく思います。」と挨拶され、会場から「今までたくさんの戦争映画がとられ、ご覧になっていると思いますが”キャタピラー”に違和感みたいなものはあったのかどうか」の質問に対しても
「考えたことがなかったけれど、作品を通して戦争を考えるきっかけになりました。
今度もんぺを履く役の時には、そう簡単にはくことができないと思います」とキャタピラーを通しての現在の思いを話されました。その他には、長野の印象などについていくつかお話されました。
上映後、静まりかえった客席からは自然と拍手がおこりました。再び場内に戻った若松監督は「作品を観ていただいてありがとうございます。重い作品だけれど、このような作品を年に一度か二度くらい見てもいいでしょう?この映画で伝えたいことは、正義の戦争なんてものはどこにもないんです。あの悲惨な戦争のことを忘れないで欲しい。
国家による殺し合いに加担しないで欲しい。そんな思いをこめて一生懸命作ったのがこの作品なんです。
一人でも多くの方に観ていただきたい。皆さんの口コミの力があれば、もっと多くの方が劇場に足を運んでくれます。」
と観客の皆さんにやさしく、熱く語りかけていました。
鑑賞後の会場からの質問は、「男性からの心情というのはどのように考えれてますか」に対して監督は、「結局加害者であり被害者。弱いものが戦争の犠牲になる」と男性の立場からだけではなく、銃後の苦しみについてもお話されました。
他は見終わったばかりの映画の感想を述べられるかたが多くいらっしゃいました。
ロビーでは監督に感想を伝えたり、握手を求める方もおり、なかなか感動や興奮がさめやらない熱い夜となりました。
今回のブログは、長野ロキシーの方に御協力頂きました、ありがとうございました。
いよいよ14日多くの場所で公開初日を迎えます。
新宿テアトル、ヒューマントラストシネマ有楽町、横浜ジャック&ベティでは舞台挨拶があります。当日券もありますので是非劇場に足をお運びください。
長野は9月4日に初日を迎えますが、一足先に多くのお客さんにお越しいただき、劇場は満席となりました。
上映前とあって、なかなか本題に触れられない部分のある舞台挨拶でしたが、盛大な拍手で迎えられた寺島さんは「今日は大勢の皆さまにきていただいて本当に嬉しく思います。」と挨拶され、会場から「今までたくさんの戦争映画がとられ、ご覧になっていると思いますが”キャタピラー”に違和感みたいなものはあったのかどうか」の質問に対しても
「考えたことがなかったけれど、作品を通して戦争を考えるきっかけになりました。
今度もんぺを履く役の時には、そう簡単にはくことができないと思います」とキャタピラーを通しての現在の思いを話されました。その他には、長野の印象などについていくつかお話されました。
上映後、静まりかえった客席からは自然と拍手がおこりました。再び場内に戻った若松監督は「作品を観ていただいてありがとうございます。重い作品だけれど、このような作品を年に一度か二度くらい見てもいいでしょう?この映画で伝えたいことは、正義の戦争なんてものはどこにもないんです。あの悲惨な戦争のことを忘れないで欲しい。
国家による殺し合いに加担しないで欲しい。そんな思いをこめて一生懸命作ったのがこの作品なんです。
一人でも多くの方に観ていただきたい。皆さんの口コミの力があれば、もっと多くの方が劇場に足を運んでくれます。」
と観客の皆さんにやさしく、熱く語りかけていました。
鑑賞後の会場からの質問は、「男性からの心情というのはどのように考えれてますか」に対して監督は、「結局加害者であり被害者。弱いものが戦争の犠牲になる」と男性の立場からだけではなく、銃後の苦しみについてもお話されました。
他は見終わったばかりの映画の感想を述べられるかたが多くいらっしゃいました。
ロビーでは監督に感想を伝えたり、握手を求める方もおり、なかなか感動や興奮がさめやらない熱い夜となりました。
今回のブログは、長野ロキシーの方に御協力頂きました、ありがとうございました。
いよいよ14日多くの場所で公開初日を迎えます。
新宿テアトル、ヒューマントラストシネマ有楽町、横浜ジャック&ベティでは舞台挨拶があります。当日券もありますので是非劇場に足をお運びください。
2010年8月12日木曜日
初日直前!高崎・先行上映&舞台挨拶!!!
本日8/12(木)にシネマテーク高崎にて、「キャタピラー」先行上映、若松監督、大西信満さんの舞台挨拶が行われました。平日の昼間にも関わらず、全国公開前の最後となる先行上映とあって、劇場は満席となりました。
大西さんは、「当時のことを理解して、どう自分のものにしてゆくかが大変でした。演出は、細かい指示はなく、当時のことを知らない自分たちへ、当時彼らが立っている空気づくりをされ、緊張感のある、大きな意味での演出をされていた。」と、テストなし、1発本番の緊張感溢れる現場の思い出を話されました。
監督は、「1人でも多くの方にご覧いただきたい。皆さんの口コミの力があれば、もっと多くの方が劇場に足を運んでくれます。単館の映画館を助けるのはみなさんの力です。」と観客の皆さんに語りかけていました。そして舞台挨拶後のパンフレットサイン会も大いに盛り上がりました。
遂に明後日14日から、全国で「キャタピラー」が公開されます。初日は舞台挨拶を、テアトル新宿、ヒューマントラストシネマ有楽町、横浜ジャック&ベティで行います。チケットは残りわずかですが、まだお買い求めいただけますので、是非皆様お誘いあわせの上、劇場へいらして下さい!
そして、今回のブログはシネマテーク高崎の皆さんに御協力いただきました、ありがとうございました。
2010年8月9日月曜日
8月6日広島平和式典出席、上映初日をむかえました
8月6日(金)広島サロンシネマに「キャタピラー」の公開が始まりました。
前日に広島入りした、寺島しのぶさん、大西さん、監督。
平和式典に出席し、献花をし、お祈りをさせていただきました。
炎天下のなか原爆が落ちた8:15に黙祷。
過去最高74カ国代表参列だった今年の平和式典。来場者の方々の熱気も凄かったようです。
監督の戦争反対の強い思いから原爆投下の8月6日に公開をすることになった、広島。
劇場では各回満席で補助のイスまででるほど多く方に見ていただきました。
上映後の挨拶では、自然に拍手がおこり寺島さんを先頭に登壇のときにはため息まで漏れました。
壇上にあがった寺島さんは
「色々と戦争について考えるきっかけになった作品です。実際に今日被爆者の方々の声を聞いて、私たちは原爆を忘れてはいけない。そして、今後どうしてゆけばいいのか?真剣に実感いたしました。」と挨拶されました。式典へ出席しての感想を聞かれると
「広島は戦争を忘れてはならないということが根付いているんだなと実際来て感じました。他の地域でもそういうふうにならないといけない」最後に広島の方へのメッセージとして
「海外でも評価されて日本でもこういう戦争があったことを世界にアピールできたと思います。映画を見て一人でも多くの方に戦争を忘れちゃいけないと思ってもらいたいです。大切な日(原爆の日)に公開できて嬉しいです」とお客さんに改めて思いを伝えていらっしゃいました。
大西さんは
「戦争が終わってもいまだに傷ついている人たちがいるということを知ってほしいです。国が戦争を終わらせてもこの映画のように人生はつづいてきます。広島の地を実際8月6日に訪れて改めて、65年前こんな暑い日に人々が飛びこんだ川なんだなと思いました。やっぱり、入っちゃうよな、と」また、
「広島はとても戦争の被害が大きかった場所。広島にも映画のような傷痍軍人の方がいたと思いますし、そういった表面化されていない、あまり語られることのない部分を知っていただきたいです」と話されていました。
若松監督は
「助監督をしていたときに、資料を調べてこれはひどい戦争だなと、機会があったら撮ろうと思っていました。軍神さま皮肉にして撮ってみようと。」また式典に出席しての感想を
「暑いなんてもんじゃない。でも、被爆者の霊にこんなもんじゃないよと言われている気がしてならない。今日出席していた政治家さんなんかにしても今日だけ上手いこといって僕は手もたたかなかった」とまた広島の方には「沖縄はひめゆり自害した日。広島では原爆の日に封切。3月にベルリンで賞をとった頃にやったほうがいいんじゃないかという人がいましたが、そういうものじゃない。つくるときから上映は決めていました」とこの日の意味を伝えていらっしゃいました。
みなさんの思いがつまった広島での上映、多くのお客様に見ていただき監督も感慨深い様子でした。今回のブログは、広島サロンシネマの方に御協力頂きました、ありがとうございました。
舞台挨拶後は、記者会見が行なわれ、その後、監督たちは福岡へと向かいました。
前日に広島入りした、寺島しのぶさん、大西さん、監督。
平和式典に出席し、献花をし、お祈りをさせていただきました。
炎天下のなか原爆が落ちた8:15に黙祷。
過去最高74カ国代表参列だった今年の平和式典。来場者の方々の熱気も凄かったようです。
監督の戦争反対の強い思いから原爆投下の8月6日に公開をすることになった、広島。
劇場では各回満席で補助のイスまででるほど多く方に見ていただきました。
上映後の挨拶では、自然に拍手がおこり寺島さんを先頭に登壇のときにはため息まで漏れました。
壇上にあがった寺島さんは
「色々と戦争について考えるきっかけになった作品です。実際に今日被爆者の方々の声を聞いて、私たちは原爆を忘れてはいけない。そして、今後どうしてゆけばいいのか?真剣に実感いたしました。」と挨拶されました。式典へ出席しての感想を聞かれると
「広島は戦争を忘れてはならないということが根付いているんだなと実際来て感じました。他の地域でもそういうふうにならないといけない」最後に広島の方へのメッセージとして
「海外でも評価されて日本でもこういう戦争があったことを世界にアピールできたと思います。映画を見て一人でも多くの方に戦争を忘れちゃいけないと思ってもらいたいです。大切な日(原爆の日)に公開できて嬉しいです」とお客さんに改めて思いを伝えていらっしゃいました。
大西さんは
「戦争が終わってもいまだに傷ついている人たちがいるということを知ってほしいです。国が戦争を終わらせてもこの映画のように人生はつづいてきます。広島の地を実際8月6日に訪れて改めて、65年前こんな暑い日に人々が飛びこんだ川なんだなと思いました。やっぱり、入っちゃうよな、と」また、
「広島はとても戦争の被害が大きかった場所。広島にも映画のような傷痍軍人の方がいたと思いますし、そういった表面化されていない、あまり語られることのない部分を知っていただきたいです」と話されていました。
若松監督は
「助監督をしていたときに、資料を調べてこれはひどい戦争だなと、機会があったら撮ろうと思っていました。軍神さま皮肉にして撮ってみようと。」また式典に出席しての感想を
「暑いなんてもんじゃない。でも、被爆者の霊にこんなもんじゃないよと言われている気がしてならない。今日出席していた政治家さんなんかにしても今日だけ上手いこといって僕は手もたたかなかった」とまた広島の方には「沖縄はひめゆり自害した日。広島では原爆の日に封切。3月にベルリンで賞をとった頃にやったほうがいいんじゃないかという人がいましたが、そういうものじゃない。つくるときから上映は決めていました」とこの日の意味を伝えていらっしゃいました。
みなさんの思いがつまった広島での上映、多くのお客様に見ていただき監督も感慨深い様子でした。今回のブログは、広島サロンシネマの方に御協力頂きました、ありがとうございました。
舞台挨拶後は、記者会見が行なわれ、その後、監督たちは福岡へと向かいました。
富山大空襲の日~フォルツァ総曲輪先行上映
8月1日(日)富山県富山市 フォルツァ総曲輪にて「キャタピラー」先行上映と、若松監督の舞台挨拶がありました。
上映会当日は富山大空襲があった日(正確には、1日未明から2日にかけてです)。原爆が投下された広島・長崎以外で空襲を受けた場所としては、最大の被害を受けた街であり、富山市はほぼ壊滅状態だったそうです。
客席はほぼ満席で、若い方から、富山大空襲を自ら体験した年配の方まで、この日を待ちわびた皆さんが熱心に映画を観賞されていました。
上映後の舞台挨拶、Q&Aでは「ラストシーンで久蔵が自決するが、戦争が終わって平和が訪れた中で彼を救ってやるようなエンディングがよかったのではないか?」という質問がありました。監督は、「アナタはアナタなりのエンディングを用意されていいと思います。でも僕は、戦争というのは、体だけではなく精神をも目茶苦茶にしてしまうものだということを表現したかった。こんなことは二度と起こしてはダメだ。」と、エンディングに込めた思いをお話しになっていました。
舞台挨拶のトークでは他にも多くの観客の方からの熱い質問が飛び交い、終了時間を大幅にオーバ-してしまいました。とても盛り上がった富山先行上映&舞台挨拶となりました。ブログにご協力頂きましたフォルツァ総曲輪の皆様、ありがとうございました!そして暑い中劇場に駆け付けて下さった皆様、ありがとうございました!
2010年8月6日金曜日
キャタピラー岡山先行上映
登録:
投稿 (Atom)