2010年6月28日月曜日

大阪先行上映!6/25(金)

大阪先行上映!6/25(金)




 6/25(金) 大阪市中央公会堂にて、「キャタピラー」特別先行上映会が行われました。
雨が降っているのにも関わらず、開場前から公会堂の前には、100人程のお客様が並んでいらっしゃいました。

 上映が終わり、元ちとせさんの「死んだ女の子」の曲とともに、寺島しのぶさん、若松監督が登壇すると、会場からは割れんばかりの拍手が沸き起こりました。この「死んだ女の子」に出会ったとき、監督はとても感銘を受け、はじめはエンディングに曲が入っていなかったのに、急遽エンディング曲に決めた事などをお話されました。司会の小崎くに子さんも「キャタピラー」を観た時、「死んだ女の子」の歌詞を読んで、涙が止まらなかったそうです。

 若松監督が「熊ちゃんも来てるよね」と言うと寺島しのぶさんが、銀熊賞のトロフィーを出すと会場から再び拍手が沸き起こりました。寺島しのぶさんは受賞式の時は大阪の舞台に出ておられて監督から受賞の電話を貰った時は「キャホー!」と思わず叫んでしまったというエピソードを話されていました。監督も自分が賞を取ってもマスコミは取り上げてくれないが寺島さんが賞を取ったら取り上げてくれるので是非受賞して欲しいと思っていたし、撮影の最中も必ず寺島さんに賞を取らせるという気持ちで撮影していたのでその気持ちがベルリンに通じたんじゃないでしょうかと話すと、会場は笑いに包まれていました。
「正義の戦争なんてない。戦争は大勢の人の命を奪うものでしかない。」そして寺島さんが「この作品を気に入って貰えたら一人でも多くの人に勧めてもらえれば嬉しいです」。満場の割れんばかりの拍手喝采!大阪での特別先行上映は大成功の内に終えました。そしてサイン入りのパンフレットは我先にと押しかけるお客様であっと言う間に完売しました。
大阪では8/14(土)から一般公開が始まります。今回見逃してしまった方、そしてもう一度観たい!という方は、是非劇場に足をお運びになって頂ければと思います。
今回の上映、そしてブログに御協力頂きました、第七藝術劇場、テアトル梅田、シネリーブル神戸、京都シネマの皆さま、本当にありがとうございました。

2010年6月27日日曜日

名古屋 試写会&舞台挨拶

6月24日(木)
名古屋ウィルあいちウィルホールにて「キャタピラー 先行試写会&舞台挨拶」が行われました。上映と舞台挨拶は14:00の回と18:00の回の2回行われ、合わせて500名を超えるお客様が来場されました。



若松監督は、ダメもとで寺島さんにオファーしたらOKをもらった。その時点でこの映画は7割はできあがったと、キャスティングの秘密を語って下さいました。
また、大西さんのキャスティングはすでに「連合赤軍」撮影時より始っていて、“次に「キャタピラー」を撮るときは大西だ”と決めていたとのこと。
寺島さんは脚本を読んですぐに出演を決めたとおっしゃっていました。
戦争は絶対にしてはいけないことだ、国にダマされた人間の悲しみを描いた。
そしてこの映画で俺は絶対ダマしていない、と力をこめて語られる若松監督。

サイン会ができない代わりにと、100冊もの“書籍「若松孝二 キャタピラー」”にサインをいただきました。販売を開始するとサイン本はあっという間に完売してしまいました。
若松監督、寺島さん、大西さん、ありがとうございました。
名古屋シネマスコーレでの「キャタピラー」公開は8月14日からです。
若松監督の一人でも多くの人に見てもらいたいという想いから、前売り券を特別価格の1枚1000円にて絶賛販売中です。
皆様のお越しをお待ちしております。

試写会映写担当
シネマスコーレ
木全哲

2010年6月21日月曜日

新潟凱旋試写会!


先週6/14(月)に、新潟市の国際映像メディア専門学校で、映画「キャタピラー」有料試写会と共同記者会見が行われました。新潟はキャタピラーの撮影地となった、思い出の地でもあります。
当日は一般のお客様やマスコミ関係者、約150人ほどの入場となりました。上映終了後、寺島しのぶさん、若松監督が登壇し記者会見に移りました。今回の記者会見は監督の提案で、一般のお客様も参加しての会見になりました。
寺島さんは撮影中に、現地のおかあさんが山菜料理をお昼に差し入れてくれた事、田んぼにヒルがたくさんいた事など、撮影中のエピソードを話されていました。また撮影に協力して頂いた、新潟のフィルムコミッションの方も「キャタピラー」を観て、「自分が参加した作品がこんなすごい作品になるとは!」とびっくりされていたそうです。またエキストラで参加された方からは、「参加できてとてもうれしかった」との感想を頂きました。記者会見、またパンフレットサイン会も盛況のうちに終える事ができました。

 撮影中は、フィルムコミッションの方、そして新潟の多くの方々にお世話になりました。皆さまのご協力があったからこそ、すばらしい風景の中で「キャタピラー」の撮影をする出来ました。御協力して頂いた新潟の方々にこの場を借りてお礼を申し上げます。
そして今回のブログに御協力頂いた、新潟・市民映画館シネ・ウインドの皆さま、本当にありがとうございました。

アブチラガマ(糸数壕)へ!沖縄4日目

昨日19日無事沖縄初日舞台挨拶を終え、今日20日はまた朝から取材がありました。
NHK国際放送さんの取材で、南城市にあるアブチラガマ(糸数壕)へ行きました。戦時中、この天然の鍾乳洞は病院として使用されていたそうです。全く照明が無く足場の悪い壕で、ひめゆり学徒隊の若い女の子達が死体
の話、初めて沖縄の戦争のことを知った際のエピソード等をお話しました。
監督の沖縄滞在は今日までになります。これから8/14 (土)の全国公開にむけ、監督は国内、海外と飛び回ります!これからもブログを楽しみにしていて下さい!!!
そしてブログの更新が度々遅くなってしまい、ごめんなさい…。
を運んだり、重傷者の看病をしたり、という姿を想像した監督は、本当に辛そうで、そして怒っていました。270Mある壕の中を最後まで歩いたところでインタビューを受けました。監督の覚えている戦時中の様子や、天皇は神様だと教えられて来た時代

劇場に長蛇の列!沖縄初日!!!

6月19日(月)、ついに沖縄初日を迎えました。日本での公開は沖縄が初めてです。
監督、スタッフ共に、日本での公開初日はとても緊張します。そんな心配をよそに、沖縄桜坂劇場の前には長蛇の列ができていました!前売り券を握りしめた方々の列は、劇場前の公園にまで続いていました。なんとこの行列の長さは、桜坂劇場の歴代の記録更新をしたそうです。並んで下さった皆様、暑い中朝から本当にありがとうございます!

 


 

そして立ち見もでるほどの大盛況の中、舞台挨拶がはじまります。大きな拍手に包まれ、寺島しのぶさん、大西信満さん、そして若松監督が登壇しました。寺島さんが懐に隠し持っていた、銀熊賞のトロフィーを取り出すと、大歓声が沸き起こりました。なんとそのトロフィー、段取りでは大西さんが預かる予定だったのですが、監督が「銀熊は重いからね」と舞台袖に運んでいってしまいました!そして突然マイクを通して「ライト眩しいから弱くしてよ」と注文。そんなマイペースな監督に観客席を大喜びでした。監督にはいつだって段取りというものは通用しないのです!
そしてようやく舞台挨拶スタートです。みんなで協力して、作り上げた「キャタピラー」が日本で初日を迎えられる事に、寺島さん、大西さんも感無量の様子で、うっすら目に涙をうかべていました。監督は嬉しそうに「映画は人に観てもらって初めて完成するんです。その最初の上映を沖縄でやることに意味がある。映画を作ったときから沖縄で最初にやると決めていた」と戦争への思いを語りはじめました。寺島さんと、大西さんが、「今回の出演をきっかけに、今まで戦争のことを分かっているつもりだったけど、分かっていなかったと気付かされた。そのことを申し訳なく思う。日本人として、知らなければならないことだと思う」とおっしゃっていたのが印象的で、沖縄の皆さまはとても熱心に聞いて下さっていました。
舞台挨拶のタイムリミットが迫った頃から、そろそろ終わりにしようとする司会の方と、まだまだ観客の方々と話したい監督の攻防戦がはじまりました。監督が突然舞台から消える!?ハプニングがあったと思いきや、突然質問コーナーを始めたりと、司会の方はヒヤヒヤしっぱなしです。ある観客の方からは、沖縄県民としてこの映画を最初に沖縄で上映してもらったことと、こういう映画を作ってくれたこと、そして沖縄 のことを考えてくれていることに対して、感謝の言葉を頂きました。また劇場の方からは、「沖縄の人々は、戦後の苦しみを、歌と笑いで乗り越えて来たと、よく聞きますが、こうやって笑いながらも戦争に対して「許せない」と、400名近い人間が思っているという空間が、本当に力強くて、素晴らしいと思いました。」という感想を頂きました。
監督の気持ち、そして志が沖縄の方々にも映画を通して伝わった事が、本当にうれしいです。沖縄の観客の皆さま、そして桜坂劇場の方々、そして多くの方々のおかげで、笑いあり、涙ありの本当にステキな舞台あいさつになりました。心より感謝いたします。
そして最後は沖縄の皆さまと一緒に記念撮影をして、舞台挨拶は終了しました。舞台挨拶は2回ともに立ち見になり、大変な盛り上がりをみせました。

舞台挨拶後のパンフレットサイン会には、またも長蛇の列ができました。サイン会では、多くの方から「ありがとうございました。」という言葉が聞かれました。「映画作ってありがとうなんて言われたのは初めてだよ。」と監督も、そして寺島さん、大西さんもとても感激していました。
おかげさまで、「キャタピラー」沖縄初日の動員数は、1056名を記録しました。
沖縄から封切になった「キャタピラー」は8月6日(金)広島、8月9日(月)長崎、そして8月14日(土)全国公開となります。沖縄から始まり、多くの方々に「キャタピラー」を観て頂き、監督の思いが伝わるようにこれからも頑張ってまいります!
今回のブログに御協力頂きました、沖縄桜坂劇場の皆さまにこの場をお借りして、お礼を申し上げます。(そしてブログの更新が遅れており、申し訳ありません!!!)

2010年6月20日日曜日

取材の嵐!沖縄2日目!

沖縄公開を明日にひかえ(ブログの更新は遅くなってしまい、本日公開になってしまいまた。ごめんなさい!)、寺島しのぶさん、大西信満さんも沖縄入りされました。
監督はひとり朝からラジオや新聞など、たくさんの取材をこなしてゆきます。
FM沖縄「スクリーンへの招待」収録風景(6月20日日曜日放送予定です)
http://blog.fmokinawa.co.jp/screen/

NHK沖縄りっかりっかにも生出演しました。

お昼においしい沖縄そばをいただき、元気も回復し、午後からは寺島さん、大西さんと一緒にまた取材が続きます。




いよいよ監督、寺島さん、大西さんでのラジオ出演です。話が、久蔵のごはんの食べかたが、リアルですごい!というお話になった際、監督が「大西くんは、食べる演技が上手だ」とおっしゃって、盛り上がりました。久蔵役に、何故大西さんを起用したのか聞かれると、「カレーを食べるのが上手だったから」と答え、笑いを誘っていました。大西さんは前作の連合赤軍の時、あさま山荘内でカレーを食べる時、とてもおいしそうに食べていて、編集中もみんなそのシーンになるとカレーが食べたくなるくらい、おいしそうにカレーを食べていたのです。
そして夕食は、沖縄料理の店で伝統的な家庭料理の味を満喫です。

明日はいよいよ沖縄、そして日本での公開初日です。
今朝の沖縄の朝刊に、監督の「ひめゆりの塔訪問」の記事が出たこともあり、前売券もどんどん売れていったそうです
きっと初日は満席です!
初日の動員の報告も合わせて、明日のブログもどうぞお楽しみに!!!

2010年6月18日金曜日

若松監督、沖縄に上陸!

いよいよ6月19日より沖縄桜坂劇場にてキャタピラーの上映がはじまります。
17日、初日舞台挨拶より一足先に監督は沖縄に入りました。
桜坂劇場の方より、現地での様子を伝えていただきました。
まずは、ひめゆりの塔へ献花に行き、ひめゆりの塔をバックに、取材を受けました。



この後、元ひめゆり学徒隊の方(想定85歳前後の老婦人)とお話をさせていただきました。
沖縄の過去から現在、普天間基地問題まで多岐にわたりました。
ベトナム戦争時、沖縄の基地から米軍がベトナムへ渡っていたことを理由に、沖縄戦で散々地獄を見てきたひめゆり学徒隊の皆さんが、ベトナムの方から「人殺し」と、非難された、というお話など貴重なお話を伺うことができました。

今日の締めは、恩納村のガラス工房でした。
以前、以前若松監督の助監督をされていたという、山田さんの工房へ伺い、見学をした後、山田夫妻とお食事をしました。


 本日お食事をしたレストラン「マリブハウス」のHPです。
http://www.malibuhouse.jp/index.html
そこ店は、オーナーさんの所有する、恐ろしい量のポスターやチラシが、店中に貼ってありました。
あまりの量に。監督も驚いていらっしゃった様子でした。

18日には寺島しのぶさん、大西信満さんも沖縄に入ります。
19日桜坂劇場でのジャパンプレミアとなります。

2010年6月10日木曜日

日本映画ペンクラブ試写会



日本映画ペンクラブで、「キャタピラー」の試写が行われました。日本映画ペンクラブは日本の映画評論家、映画記者の方が所属している団体です。
試写会は、補助席も埋まってしまうほどの大盛況でした。上映後には、若松監督が登壇し、挨拶に続きQ&Aが行われました。
撮影から編集、配給まで自分でやるバイタリティー溢れる監督に、「製作資金以外で、一番苦労された事は何ですか?」との質問がありました。監督「撮影中のカエルの鳴き声」とのは意外な答えに、会場は笑いに包まれました。というのも、春先の田圃にはカエルの大合唱が響き渡っており、撮影中カエルの鳴き声を止めるのにとても苦労したのです。他にも、CGはどこに使っていたのか、寺島さん、大西さん起用の理由、クマさんの存在、また反戦というテーマについてなど、多くの質問がありました。
あっという間に予定時間が終了し、監督の次回作についてなど、皆さんの質問も尽きないようでした。