2011年4月18日月曜日

早稲田に吹き荒れた嵐


 

 

 

 
4月17日(日)、三島ロケが本格スタートした。
「よーい、シュート!」
キャメラが回り出す。
クランクアップまで、ついにノンストップの日々が始まった。
この日のファーストカットは日本の未来への熱い思いを語る森田必勝青年。

彼の脳裡には、どのような理想の未来図が描かれていたのだろうか。
森田役の満島真之介は、初の若松組。
これから、若松監督の演出と満島の演技がどのような和音を奏でるのか、楽しみだ。
17日の午後は、早稲田大学の協力のもと、
大隈講堂前で新左翼の学生たちと森田ら保守派の学生の乱闘シーンの撮影。

やり直しのきかない一発勝負、満若のBキャメラのみならず、
照明の大久保キャメラなども総動員。
そして、気合い満タンの大勢のエキストラの皆さんのご協力のおかげで、
迫力ある乱闘シーンが撮影できた。

21日(木)12時からの、阿佐ヶ谷ロフトにおけるエキストラも
ぜひ、皆さま、ご協力をお願い致します!
1966年当時、早稲田は150日間に及ぶバリケード闘争のまっただ中にあった。
学生運動の嵐が吹き荒れる中、これら新左翼の学生のやり方に不満を持った森田らが、
「新民族主義」を掲げ、左翼革命勢力と対決すべく結成したのが、
「日本学生同盟」だったのだ…。
というわけで、夕方からは、河合塾コスモ校の協力で、
日本学生同盟(日学同)の発会式の撮影。
日学同の初代委員長、斎藤英俊の演説が響き渡る。

初日の撮影は、大きなトラブルもなく、
監督の激しい怒号が響き渡ることもほとんどなく、
この日の気候と同じく穏やかに終了した。
そして今日、西荻の小さなアパートにて、
森田ら楯の会の若者たちの心の葛藤を描くシーンの撮影。
撮影現場のアパートが余りに狭く、スタッフは殆ど現場の外で待機。
扉の向こう側から、森田らの歌声が漏れ聞こえてくる。
生き急いだ若者の歌声が、哀しく胸に響いてきた。

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