2010年7月11日日曜日

広島「キャタピラー」先行上映



 

 

 

 
7/8(木)広島で「キャタピラー」の先行上映がありました。前日にパリシネマから帰国したばかりで、全国、そして全世界を飛び回る若松監督の強靭な体力、精神力にはいつも驚かされます。

 岡山でのキャンペーンの後、広島シネツイン本通り館へ若松監督が到着されたのは、なんと夜22時!21時15分からの上映にも関わらず、多くのお客様がいらしてくださいました。そして上映後、若松監督が登壇すると、23時近い時間にも関わらず、舞台挨拶&質疑応答は盛り上がり、予定時間をはるかに越え盛り上がりました。

「日本は唯一原爆を落とされた国。それを世界に知らせたかった。元ちとせさんの歌を聴いたときぶっ飛びました。僕の思っていた歌だったからね。」
元ちとせさん「死んだ女の子」をエンディング曲にした事についての質問に答える中でも、監督のヒロシマへの想いが語られました。原爆をテーマにしたこの歌を元ちとせさんは8月6日に原爆ドームで歌われています。

 舞台挨拶終了後にはサイン&握手会が自然とはじまりました。上映後のアンケートにも絶賛の声が多く、「広島の人は必見だ」という感想も寄せられました。全国に先だって広島で公開される「キャタピラー」への感心の高さが感じられる上映となりました。

そして翌9日(金)、シネツインで共同記者会見、テレビ局、ラジオ局とまわり大忙しの1日となりました。監督は「ドームはどちらですか?」と気にしていた監督の為に、キャンペーンを車で回る途中、原爆ドームへ少し寄る事も出来ました。

 広島の方に監督の「反戦」への思いが伝わった、とても意義のある上映となりました。そして全国の公開に先駆けて8月6日から公開される広島で、もっと多くの方に観て頂けたらうれしいです。
今回のブログに御協力して頂きました、広島サロンシネマの皆様にこの場をお借りして、お礼申し上げます。

2010年7月7日水曜日

若松監督&寺島しのぶさんinパリシネマ

パリシネマには若松監督、そして寺島しのぶさんが招待されました。「キャタピラー」の仏語タイトルは『Le Soldat Dieu(神の兵士)』となっています。

7/3オールナイトは、Forum de imageで21:30から翌6:00まで行われました。『胎児が密猟するとき』、『犯された白衣』、『壁の中の秘事』、『ゆけゆけ二度目の処女』、大島渚監督『愛のコリーダ』の上映、そして若松監督の舞台挨拶・質疑応答がありました。
とても熱気溢れる一夜となりました。





7/4若松監督講演会inフランス国立図書館
司会リベラシオン紙のフィリップ・アズーリさんと。


7/5『キャタピラー』フランスプレミア上映がMK2 Bibliothequeで行われました。
300席を超える会場が超満員で埋まるなか最初に舞台挨拶が行われ、映画祭ディレクターのオード・エスベールさんの紹介で、若松孝二監督、寺島しのぶさん、フランスの配給会社、ブラックアウトのビックワン・トランさんが登壇しました。上映後には質疑応答が行われ、監督、寺島
さんの作品に対する熱い思いが語られ、ほとんどの観客が席を立たず熱心に耳を傾けていました。映画祭関係者は、多くの観客が上映後も会場に残っていることに驚いていました。

また、上映前には、年末に予定されている『キャタピラー』のフランス公開に向けた取材などが続き、10以上のメディアが訪れました。観客、メディアの反応を含めパリでのプレミアは大成功のうちに終了しました。
これから日本国内での上映、そしてフランスはじめ、世界での「キャタピラー」の上映がとても楽しみです!
今回のブログに御協力頂きました、映画研究者の平沢剛さん、通訳の高橋昌子さんに、この場をお借りしてお礼申し上げます。

2010年7月6日火曜日

パリ熱狂!若松監督inパリシネマ

今回のパリシネマ(7月3~13日)は「キャタピラー」以外にも多くの若松監督作品が上映されます。日本特集のなかで、若松孝二へのオマージュと題された特集が行われ、講演会、60年代の作品のオールナイト上映、『連合赤軍』の上映と討論が行われます。そして今回パリシネマでは、ゲストの寺島しのぶさん特集上映も行われます。
7月3日のオールナイトでは、『胎児が密猟するとき』、『犯された白衣』、『壁の中の秘事』、『ゆけゆけ二度目の処女』、プロデュース作品の大島渚監督『愛のコリーダ』が上映されました。10数年前にフランスで最初に若松孝二特集が開かれたエトランジェ・フィルムフェスティバルと同じ会場であったため、当時のエピソードなども語られ、翌朝の6時終了という長丁場にも関わらず、多くの観客の方が集まり会場は熱気に包まれていました。
翌4日にはフランス国立図書館にて、リベラシオン紙のフィリップ・アズーリさんが司会で若松監督の講演会が行われました。『キャタピラー』を含めた数本のヴィデオクリップを上映しながら、若松監督の演出に具体的に迫る内容で、集まった100人近い人々は熱心に耳を傾けていました。
そして『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』の上映後には、30分以上に及ぶ討論が行われ、フランスと日本の政治状況の差異から制作の経緯に至るまで様々な内容の議論がなされました。
監督は上映、イベント以外の時間はテレビ、ラジオ、雑誌などのインタビューが続いています。パリシネマの様子、写真などは後日まとめてブログでアップしますので、楽しみにしてて下さい!

2010年7月2日金曜日

若松監督、パリへ!~FESTIVAL PARIS CINEMA~

若松監督がフランスで開催される、パリシネマの為、7/1にフランスに旅立ちました。
今回のパリシネマでは、「キャタピラー」の他に、若松監督の旧作が上映されます。4日には講演会、そして5日に「キャタピラー」の上映が行われます。

 監督の渡仏に先駆け、フランスの大手日刊紙「リベラシオン」ではパリシネマに若松監督が招待されたという記事が大きく掲載されました。
若松監督の旧作、そして「キャタピラー」がフランスの観客の方にどのように受け止められるのか、とても楽しみです。
パリシネマHP http://www.pariscinema.org