2010年4月16日金曜日

外国特派員協会「キャタピラー」上映&記者会見


4月13日に「キャタピラー」が外国特派員協会で上映されました。特派員協会で行った映画の上映&記者会見としては、異例の200人が集まりました。会場では、椅子を増やしても立ち見が出るほどで、海外での関心の高さが伺えます。
 上映後、若松監督、寺島しのぶさん、大西信満さんが大きな拍手に包まれて登壇しました。
寺島さんは「シゲ子としての戦争の苦しみを考え、演じていった」と撮影を振り返りました。





大西さんは「久蔵が”軍神”として祀られるような戦時中という状況において、当時の日本人の感覚として戦争を捉えていった。そしてそこから、現代を生きる自分たちがどう考えるかが必要だと思った」と、映画を通じて感じた思いを話されていました。

「天皇制をどう考えているか。」、「クマさんの役の意味は?」、「戦争、暴力というものをどう捉えているのか?」といった質問がありました。他にも多くの質問に共通していたのは、監督がどう戦争を捉え、「反戦」というテーマをいかに生活の中から描き出そうとしたかという事でした。

監督は「侵略の為の暴力。その侵略から守るための暴力。どちらも暴力であっても、侵略の為の暴力は許せない」とご自分の気持ちを話されていました。自分自身の幼い頃に体験した戦争の記憶と、自分の生き方を通してどう戦争、そして社会を捉えていったかという話をしている内に、あっという間に予定時刻をオーバーし、会見は終了となりました。
今回も会場の外でも、多くの方に質問や、感想を頂き、監督、寺島さん、大西さんの周りには人だかりが出来ていました。

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