監督は怒っています。
今週、大学構内の立て看板の撤去に反対した学生たち29人が
法政大学の110番通報で逮捕されるという事件が起きました。
16日、イラク駐留米軍が戦争終結以来
最大規模の空爆を開始しました。
やはり16日、公務員削減に関する改革で
小泉首相の諮問機関が「凶悪犯罪の増加」などを背景に
刑務所や拘置所の職員に限っては、増員はやむを得ない
という認識で一致しました。
「今の時代に、こんな事が次々に起きているのに
どうして、あの時代、立ち上がった連中は怒らないんだ?
オレは怒ってるよ。
今の、こんな時代の状況をとらえるためにも
もう1度、あの時代の若者たちの闘いが何だったのか
そして、その先の連赤とは何だったのかを
オレは撮るよ」
監督は言います。
「何がどうなっても、どうしても撮る。
自分のためじゃない。
これを撮らないと死ねない、という思いなんだよ。
もしかしたら、命を落としていった若者たちが
自分たちの思いを伝えて欲しいと言っているのかな
と思うこともあるけど、
とにかく、あの事実は、どうしても残しておかなくちゃいけないと
思っているんだよ」
あの頃、若者は何に怒っていたのか。
その怒りはどこへいってしまったのか。
監督の問いかけは、届くでしょうか。(A)