2008年8月25日月曜日

下高井戸シネマ、大盛況でした

23日(土)からスタートした下高井戸シネマ。
土曜日も日曜日も、雨の中、たくさんのお客様に足をお運び頂き、
両日とも、15時5分の回は満席となりました。
上映後のトークは、劇場の扉を開け放し、
18時50分の回をごらんのお客様にも立ち見でご覧頂きました。

「最後の少年の叫びは、どの文献にも出てこないが?」
「勇気は大切だが、もっと大切なのは、どのような社会が理想なのかを
 明確にすることではないか」
「役者さんたちは、演じた人間のことを理解できたのか、どう理解したか」
「監督の次の作品の予定は?」
「DVDは出るのか?」
「監督がよくいくゴールデン街の店の名前は?」

などなど、土日とも、実に次々といろいろな質問が飛びだしました。
監督は、あさま山荘内部については、奪還された坂東氏と
ベッカー高原で会ったときに聞いたことや、監督としての表現の意味、
なぜ、これをどうしても残しておきたかったかなどを、話しました。
役者さんたちは「再現ドラマではない、自分があの状況でどう感じたか、
何を思ったか、焦りや、自己保身、一方で、同志を痛めつける哀しみ、
そんなことを感じていた」などと答えました。

今週一週間、下高井戸シネマでの上映は続きます。
どうぞよろしくお願い申し上げます。




2008年8月10日日曜日

新文芸坐、満員御礼です

池袋の新文芸坐にて一日上映でした。
長野で挨拶した若松監督は、新文芸坐の最終回の上映後、
挨拶にたちました。
出演者の並木愛枝さん、地曵豪さん、大西信満さんも駆けつけました。
久しぶりの都内での上映は、とても熱気あふれたものになりました。

最終回の上映は、ほぼ満員。
質疑応答の時間も足りなくなるほど、質問や感想が相次ぎました。
「監督は、粛正は森と永田の人間としての未熟さが原因と考えますか」
「あさま山荘の5人のシーンでは、解放されたように見えたが、
クッキーのつまみ食いで総括を迫るシーンは、なぜ、と思った。
やっぱり総括を信じていたのだろうかと思いました」
「当時、ほとんど動かないテレビ中継の前にかじりついて
心の中で「がんばれ、がんばれ」と思っていました・・・」
「最後の少年の叫びは、事実ですか、監督の思いの現れですか」
「役者さんたちは、演じる前と後では、どのような変化がありましたか」などなど。。。

「彼ら二人の未熟さということじゃなく、
組織というのは、どこでもそういうものになりうると僕は思ってる」
「やっぱり、解放されたと思うし、粛正してしまった同志を背負っていたと、
そういうふうに描きたかった」
「最後の少年の叫びは、坂東君から聞いたエピソードをもとに、
僕の、観客の皆さんへのメッセージとしてああいう形で表現しました」
「演じる前は、正直、学生運動や全共闘など、名前だけで実態としてほとんど知らなかった。
でも、たかだか、自分の親の世代に起きた出来事なのだと実感した。
自分につながってることとして、いったい、今、自分はどう生きるんだ、ということも含め
たとえば、今、8月は終戦関連の報道も多いけれど
それらをじっくり考えるきっかけのようなものになったと思っています」

手を挙げてくださったのに、時間が足りず、お話頂けなかった方、すみませんでした。
舞台挨拶の後は、書籍やサントラCD、Tシャツを買ってくださった方へのサイン会。
残念ながら、書籍は途中で売り切れてしまいました。
買うことのできなかったお客さま、本当に申し訳ありません。
ジュンク堂や紀伊国屋などの書店にてお求め頂けます。
また、8月23日から公開の下高井戸シネマでも販売開始しております。

次は、8月23日の下高井戸シネマの初日に、監督、出演者が駆けつけます。
ぜひ、劇場に足をお運びください。